例えば、西岡良仁選手は「トータルでのスペシャリティを持っています。足が速く、左利き、バックは低くてすべり、フォアは相手に『打てそうか』と迷いを誘う」と、世界で戦える理由を挙げた。
この「speciality」は、自分が戦いたいレベルで通用するものでなくてはいけないと言う。例えば、フューチャーズレベルの大会で200位台の選手のフォアが強烈だとしても、ツアーでは、そのフォアは普通で「speciality」ではないため、ツアーでは勝てないというわけだ。
沼尻プロは日本でジュニアを育てたい思いはあると前置きしつつ、「ジュニアの時からヨーロッパの大会に出るとか、海外を経験することが大事」だという考えに至った。なぜなら、自分が将来戦う世界を知らなくては「勝つアイデアが出てこない」からだ。
世界を目指すなら、ジュニアの頃から世界を見て「自分の通用するもの、生き残れるものを見つける」ことが大事になってくると言う。
アルカラスを筆頭として新世代の台頭は、テニスファンにとっては楽しみな要素の1つ。しかし、日本人選手にとっては、ますます厳しい世界となっていく。その中でも輝きを放つ選手が出てくることを期待したい。
◆Carlos Alcaraz/カルロス・アルカラス(スペイン)
2003年5月5日、スペイン在住。185センチ、72キロ、右利き、両手BH。16歳でツアーデビューを果たし、21年に18歳でツアー優勝、ネクストジェンATPファイナルズを制した期待の若手。コーチは元世界1位のファン・カルロス・フェレーロ。現在ATPランク18位。
取材・文●赤松恵珠子(スマッシュ編集部)
【連続写真】将来の王者候補アルカラスの動かされても力強く返球したフォアハンド
この「speciality」は、自分が戦いたいレベルで通用するものでなくてはいけないと言う。例えば、フューチャーズレベルの大会で200位台の選手のフォアが強烈だとしても、ツアーでは、そのフォアは普通で「speciality」ではないため、ツアーでは勝てないというわけだ。
沼尻プロは日本でジュニアを育てたい思いはあると前置きしつつ、「ジュニアの時からヨーロッパの大会に出るとか、海外を経験することが大事」だという考えに至った。なぜなら、自分が将来戦う世界を知らなくては「勝つアイデアが出てこない」からだ。
世界を目指すなら、ジュニアの頃から世界を見て「自分の通用するもの、生き残れるものを見つける」ことが大事になってくると言う。
アルカラスを筆頭として新世代の台頭は、テニスファンにとっては楽しみな要素の1つ。しかし、日本人選手にとっては、ますます厳しい世界となっていく。その中でも輝きを放つ選手が出てくることを期待したい。
◆Carlos Alcaraz/カルロス・アルカラス(スペイン)
2003年5月5日、スペイン在住。185センチ、72キロ、右利き、両手BH。16歳でツアーデビューを果たし、21年に18歳でツアー優勝、ネクストジェンATPファイナルズを制した期待の若手。コーチは元世界1位のファン・カルロス・フェレーロ。現在ATPランク18位。
取材・文●赤松恵珠子(スマッシュ編集部)
【連続写真】将来の王者候補アルカラスの動かされても力強く返球したフォアハンド