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海外テニス

【全豪オープンテニス】試合終了が“午前4時”のロングマッチに勝者マリーが「開始時間が遅すぎる」と苦言<SMASH>

中村光佑

2023.01.20

コキナキス(右)との死闘を制したことを素直に喜んぶマリー(左)だが、一方で試合が明け方に終わったこと対して「誰のためにもならない」と語った。(C)Getty Images

コキナキス(右)との死闘を制したことを素直に喜んぶマリー(左)だが、一方で試合が明け方に終わったこと対して「誰のためにもならない」と語った。(C)Getty Images

 現地時間17日22時20分に開始したこの試合が終了したのは、なんと日付が変わった28日午前4時過ぎ。自身最長となる5時間45分の大激戦を制したマリーは試合後の会見で疲れ切った表情を見せながら「この試合に勝ったなんて信じられないけど、今すぐ寝るべきだね」とコメントした。

 その一方で夜が明けるまで戦い抜くことを余儀なくされるほどの大会スケジュールを組んだ主催側を以下のように批判している。

「でも、朝の4時に終わるのは理想的ではないね。この時間に僕たちがプレーすることで誰が得をするのかわからない。今日みたいな良い試合をしても、結局は時間が議論になる。試合の壮大さではなく、ちょっとした茶番劇になってしまう。最後まで残っていた人はすごいと思う。翌日が仕事という人が多い中、最後まで残ってくれたこと、あのような雰囲気を作ってくれたことに感謝している」
 
「もし自分の息子がこの大会のボールボーイで、朝5時に家に着いたとしたら、親としてとても憤慨するだろう。選手たちのためにもならないし、審判やスタッフ、観客のためにもならない。何年も前から話していたことだが、これだけ遅い時間に試合を始めれば、このようなことが起こるのは当たり前だ」

 見事な大逆転劇を演じたことで多くのファンに感動を与えたのは間違いない。だが大会側はマリーのコメントを踏まえ、選手の負担を少しでも減らせるよう努めていく必要もありそうだ。

文●中村光佑

【画像】全豪オープン2023で熱戦を繰り広げるマリーたち男子選手の厳選写真!

 
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