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レッスン

【テニスギア講座】グリップテープを巻くのに「元グリ」に意味はある? 実はラケットに合わせてタイプが異なる<SMASH>

松尾高司

2023.02.28

テニス専門店に大量に並ぶグリップテープ群に紛れるように「元グリ」=「リプレイスメントグリップ」が陳列されている。オーバーグリップを巻かずにそのまま快適に使える。写真提供:松尾高司

テニス専門店に大量に並ぶグリップテープ群に紛れるように「元グリ」=「リプレイスメントグリップ」が陳列されている。オーバーグリップを巻かずにそのまま快適に使える。写真提供:松尾高司

 こうなると、元グリの品質に差がなくなってきました。どれも「どうせグリップテープを巻くのなら、その下はどうでもいいでしょ」みたいな感じです。

 カーボンフレームの振動をカットする意味で、元グリにはクッション性がありますが、それがイヤで、「カチッとした握り感が、面の向きを明確に把握させてくれる」というプレーヤーだけが、元グリを外して天然グリップレザーに巻き替えるという世界になってきました。グリップレザーは巻き重ねの微妙な凸凹感があって、これを好むプレーヤーも多いのです。

 また、グリップテープを巻かずに使用する人も稀にいます。そんな人のために元グリの重要性を認識し、そのまま使ってもいい感じでプレーできるようにと、元グリを疎かにしないメーカーが現れ始めました。

 みんな「黒」か「白」で、同じようにしか見えない元グリですが、そのラケットを買ってくれる人のことを考えて、幾つかのメーカーは、ラケットタイプごとに性能の違う元グリをセットしています。例えば――
 
A:レザーっぽい硬さと薄さ。面の状態やインパクトの様子を正確に把握したい競技系プレーヤーに人気。そのまま使うことも意識して企画製造される

B:適度にクッション感があり、そのまま使うこともできるが、グリップテープを巻いても違和感がないくらいのクッション感。大多数がこのタイプ

C:高反発系の厚ラケは衝撃感も大きく、ベテランの使用が多いため、できるだけ優しい感触を与えようと、クッション感の強い「○◯エア」とか「△△ソフト」的な元グリを装備

 このように、そのフレームに最適なグリップの個性を重視し、そのラケットを選ぶ人にとってどんなものがマッチするかを考慮して、元グリを組み合わせているのです。

 グリップは、プレーヤーとラケットの唯一の接点……力点であり作用点です。そのために、グリップテープの有る無しは別にした「優れた元グリ開発」が進んでいます。

文●松尾高司(KAI project)
※『スマッシュ』2021年5月号より抜粋・再編集

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