ベンチッチにとってウインブルドンが「特別」なのは、母国スイスとこの大会の歴史——、端的に言うなら、ヒンギスとロジャー・フェデラーの活躍によるところが大きい。ヒンギスが16歳でウインブルドンシングルスを制したのは、ベンチッチが生後4カ月の時。その快挙はベンチッチの父親に、自身の子を一流テニスプレーヤーに育てたいと思わせるに十分なインパクトがあった。
「マルチナが優勝した年に私は生まれたので、さすがに覚えてはいないけれど……」と苦笑しつつ、彼女は続ける。
「私にとって最も古いウインブルドンの記憶は、6歳の時の2003年に見た、ロジャーの優勝。彼が抱えていたトロフィーがとても美しくて、『私もいつの日か、あれを手にしたい!』って思った。それからしばらくして、女性の優勝トロフィーは別のものだって知るんだけれど……」
幼少期の記憶を辿り、気恥ずかしそうに彼女は笑う。その頃から彼女は、センターコートで戦う自分の姿を、想像し続けてきたのだろう。
なおベンチッチにとって、作戦を考える最適の時間は、「寝る直前」。自分がプレーする姿を頭の中で思い描き、そのまま眠りに落ちることで、イメージが定着するという。
「試合の夢も見るの?」
そう問われると彼女は、「夢に見るなら、次の試合以外が良いな」と笑った。子どもに見た大きな夢を、実現可能な目標として追っている。
現地取材・文●内田暁
【動画】ベンチッチVSアンドレーワの「ウインブルドン」準々決勝ハイライト
【画像】ベンチッチはじめ、ウインブルドン 2025 を戦う女子トップ選手たちの厳選フォト
【関連記事】「必要だと思わない」「信頼できない」チリッチやベンチッチらがウインブルドンの電子判定導入に異議!<SMASH>
「マルチナが優勝した年に私は生まれたので、さすがに覚えてはいないけれど……」と苦笑しつつ、彼女は続ける。
「私にとって最も古いウインブルドンの記憶は、6歳の時の2003年に見た、ロジャーの優勝。彼が抱えていたトロフィーがとても美しくて、『私もいつの日か、あれを手にしたい!』って思った。それからしばらくして、女性の優勝トロフィーは別のものだって知るんだけれど……」
幼少期の記憶を辿り、気恥ずかしそうに彼女は笑う。その頃から彼女は、センターコートで戦う自分の姿を、想像し続けてきたのだろう。
なおベンチッチにとって、作戦を考える最適の時間は、「寝る直前」。自分がプレーする姿を頭の中で思い描き、そのまま眠りに落ちることで、イメージが定着するという。
「試合の夢も見るの?」
そう問われると彼女は、「夢に見るなら、次の試合以外が良いな」と笑った。子どもに見た大きな夢を、実現可能な目標として追っている。
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