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海外テニス

母となった“元神童”ベンチッチが初のウインブルドン4強!快進撃を支えたヒンギス母の戦略的な教え<SMASH>

内田暁

2025.07.10

ベンチッチがウインブルドンに特別な思いがあるのは、母国のスター、ヒンギス(左)とフェデラー(右)の活躍が大きいという。(C)Getty Images

ベンチッチがウインブルドンに特別な思いがあるのは、母国のスター、ヒンギス(左)とフェデラー(右)の活躍が大きいという。(C)Getty Images

 ベンチッチにとってウインブルドンが「特別」なのは、母国スイスとこの大会の歴史——、端的に言うなら、ヒンギスとロジャー・フェデラーの活躍によるところが大きい。ヒンギスが16歳でウインブルドンシングルスを制したのは、ベンチッチが生後4カ月の時。その快挙はベンチッチの父親に、自身の子を一流テニスプレーヤーに育てたいと思わせるに十分なインパクトがあった。

「マルチナが優勝した年に私は生まれたので、さすがに覚えてはいないけれど……」と苦笑しつつ、彼女は続ける。

「私にとって最も古いウインブルドンの記憶は、6歳の時の2003年に見た、ロジャーの優勝。彼が抱えていたトロフィーがとても美しくて、『私もいつの日か、あれを手にしたい!』って思った。それからしばらくして、女性の優勝トロフィーは別のものだって知るんだけれど……」
 
 幼少期の記憶を辿り、気恥ずかしそうに彼女は笑う。その頃から彼女は、センターコートで戦う自分の姿を、想像し続けてきたのだろう。

 なおベンチッチにとって、作戦を考える最適の時間は、「寝る直前」。自分がプレーする姿を頭の中で思い描き、そのまま眠りに落ちることで、イメージが定着するという。

「試合の夢も見るの?」

 そう問われると彼女は、「夢に見るなら、次の試合以外が良いな」と笑った。子どもに見た大きな夢を、実現可能な目標として追っている。

現地取材・文●内田暁

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