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国内テニス

「目指すところがあると、人間って頑張れる」優勝したダニエル太郎と加藤未唯が手にした新たな手応えとは?『BEAT COVID-19 OPEN』【国内テニス】

内田暁

2020.07.04

女子優勝の加藤未唯(左)と準優勝の今西美晴。ダブルスの巧者として知られる加藤だが、今回シングルスを制したことで結果以上の手応えをつかんだようだ。写真:内田暁

女子優勝の加藤未唯(左)と準優勝の今西美晴。ダブルスの巧者として知られる加藤だが、今回シングルスを制したことで結果以上の手応えをつかんだようだ。写真:内田暁

「シングルスの練習をかなりやってきたので、その成果が出てすごくうれしいです」と彼女は言う。その練習内容とは、「深い位置を狙ってストロークを打つ」「両足を使ってサービスを打てるよう、メディシンボールを使ってトレーニングする」「練習前にも、家の近所を走る」など、いずれも地味で地道なものだ。

 ただそれらのベースアップがあるからこそ、「ニュートラルなボールの精度が上がり、無理しなくて良いようになったのが一番大きい」という。打ち合いを支配できれば、時間的な余裕も生まれる。そうなれば、ドロップショットやサーブ&ボレーなどの華やかなプレーも、自然と湧き出てくる。
 
 ツアー中断が決まった時は、モチベーションを失いかけたというが、今大会の開催が決まったことで、練習やトレーニングにも身が入った。その帰結の優勝に、加藤は「目指すところがあると、人間って頑張れるんで」と目尻を下げた。

「この3日間の自分のテニスを見たら、公式戦に出るのが楽しみ。早くグランドスラムの予選に出たいので、来年のUSオープンくらいまでにはランキングを上げたいです」

 手にした優勝トロフィーが、その目指す地点を指し示す。

BEAT COVID-19 OPEN
【開催期間】7月1日(水)~3日(金)
【会場】ブルボンビーンズドーム(兵庫県三木市)
【種目】男女シングルス(男女各10名)
【競技方法】
1)予選は各リーグ5名によるラウンドロビン方式
2)決勝トーナメントは各リーグの上位1と位2位によるトーナメント方式
3)ショートセット(4ゲームマッチ)の3セットマッチ 決勝戦のみ3セットマッチ
4)試合は主審のみ。主審が全てのジャッジを行う。
【賞金】総額1,000万~2,000万円
※クラウドファンディングにて集まった額に応じて決定

【男子試合結果】
■ラウンドロビン順位
Beat1=(1)ダニエル太郎、(2)清水悠太、(3)野口莉央、(4)小ノ澤新、(5)山中太陽
Beat2=(1)斉藤貴史、(2)伊藤竜馬、(3)望月勇希、(4)田沼諒太、(5)松井俊英
■準決勝
ダニエル 4-2、4-1 伊藤
清水 4-2、5-4(4) 斉藤
■決勝
ダニエル 5-4(6)、1-4、4-0 清水

【女子試合結果】
■ラウンドロビン順位
Beat1=(1)本玉真唯、(2)牛島里咲、(3)佐藤久真莉、(4)華谷和生、(5)日比野菜緒
Beat2=(1)加藤未唯、(2)今西美晴、(3)岡村恭香、(4)大前綾希子、(5)清水綾乃
■準決勝
加藤 4-1、4-1 牛島
今西 0-4、4-1、5-4(4) 本玉
■決勝
加藤 4-1、4-0 今西

取材●文:内田暁

【PHOTO】清水悠太のバックハンド、ハイスピードカメラによる『30コマの超分解写真』

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