専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
海外テニス

ベテランテニスにスライスは必須。強くなる人たちの共通点とは?“全日本への道” |実践編

甘利隆

2021.01.05

特殊なラケットセッティングで王者戴冠

 全日本ベテラン出場者の多くは、フレームが100インチ前後、ポリエステルのストリングを50ポンド前後で張り、ストリング込みで320~330gのラケットを使っているそうだが、崔さんはラケットに独特なセッティングを施している。

「ラケットはダンロップのCX200を使っています。私のセッティングは少し特殊で、365gと重く、ストリングのテンションは24ポンドと緩くしているんです。大事な試合の時にはナチュラルを張りますが、普段のレッスンなどではナイロンです」

 ストリングは一般的に50ポンド前後のテンションで張られることが多いので、24ポンドは驚きの数値だ。ストリングを緩く張るほど、パワーが増すが、その一方、コントロールするのは難しくなる。
 
「飛び過ぎるんですが、それを技術でコントロールしています。当たる時の感覚ですね。
 重くしているのはラケットヘッドをぶらさずにしっかりスイングするためです。重いからこそしっかり無理しないで丁寧に芯へと当てることに集中できます。緩くしているのは昔からの自分の好みです。テクニックがあればコントロールできますが、緊張しすぎるとバコーンと違うところに飛んでいってしまいます(笑)。
 高いテンションで張ったラケットで打つと自分の力でどんどん振っていかなければなりません。試合後半になって体力が落ちるとスイングがぐちゃぐちゃになってしっかり振れなくなってくるので、それを補う意味もあります。
 重いラケットは体力を使うように思いますが、強くスイングしなくても丁寧にインパクトして、当たる瞬間だけ力をポンと入れてやれば良いので、それほど疲れません。とにかく当たる瞬間の“タッチ”を大切にしたテニスです。当たる時の力の入れ加減、どのタイミングで力を入れるか……。でもそれを可能にするには“足の体力”が必要ですね」

 特殊なセッティングは“足の体力”がなせるワザ。技術を支えるのは、やはり体力ということなのだろう。

「踏ん張ったりする時に使うすねの筋肉、あと腹筋も大事です。体幹がしっかりしていないと、打てないし、走れません。過去には何試合も戦って痙攣することもありました。
 体力に関していうと、私は試合中、コートチェンジする時も椅子に座りません。日頃のレッスンで立ちっぱなしに慣れていることもありますが、そのまま立っていることで普段と同じリズムでプレーできますし、固くなることを防げます。対戦相手に“体力あるな!”とプレッシャーを与える効果もあります」
 

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号