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海外テニス

ベテランテニスにスライスは必須。強くなる人たちの共通点とは?“全日本への道” |実践編

甘利隆

2021.01.05

 最後にベテランテニスの大会への出場を考える一般プレーヤーに『全日本ベテランテニス選手権』三冠王からメッセージを贈ってもらった。

「これから試合への出場を考えられている方には、時間がある時に走ったりして、まずは身体を作ることをおすすめします。
 普段の練習やレッスンの中で先ほど触れた4つの基本の打ち方をきちんと覚えて、人とプレーする時は自分のことだけでなく、相手のテニスをよく観察して、コートを広く使うことを意識していけば良い試合ができるようになると思います。急いで結果を求め、基本のプレーを忘れて、小手先のプレーに走ってしまうこともあるかもしれませんが、焦らないでゆっくり考えていけば徐々に変わってくるはずです。
 それとできればベテランの試合に出ている人たちとプレーして、教えを請いたほうがお得かなと思います。個々の技術と試合の作り方は別の部分もありますし、やっぱり経験があるので。そういう人のほうが広くテニスを考えていますね。
 私は(石井テニスアカデミーの)石井代表が協力してくれるからできてますが、会社員の方も家族やまわりの協力を得られるように普段からそういった人間関係を築いておくことが大切なのではないでしょうか」
 
『全日本ベテランテニス選手権』を目指すには、気力、体力、経済力とかなりの覚悟が必要となることが改めてわかったが、出場すればそれ相応のリターンも得られるはず。いきなり高い目標を立てず、とりあえずJTA(公益財団法人 日本テニス協会)にベテラン選手登録をして公式戦に出場してみれば、あなたも普段とは違う、さらなるテニスの魅力を発見できるかもしれない。

崔 城薫(チョイ・ソンフン 1966年3月14日生まれ)
13歳の時に初めてテニスラケットを握る。1988年に明知(ミョンジ)大学を卒業後、1989年よりLGに所属してプロ活動を開始。27歳で引退し、指導者に転向後、2001年に来日。現在は石井弘樹氏が主宰する山梨県甲府市の石井テニスアカデミーでジュニアを中心に指導に当たる。元韓国代表。韓国ランキング最高6位。

取材・文●甘利隆
東京造形大学デザイン科卒業。都内デザイン事務所、『サイクルサウンズ』編集部、広告代理店等を経てフリーランス。Twitter:ama_super
 

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