女子テニスツアーのWTA1000シリーズ「ナショナルバンク・オープン」(7月27日~8月7日/カナダ・モントリオール/ハードコート)は現地5日にシングルス準々決勝が行なわれ、センターコート第3試合に元世界ランキング1位の大坂なおみ(現49位)が登場。第10シードのエリーナ・スビトリーナ(ウクライナ/同13位)を6-2、6-2で下し、同大会初のベスト4進出を決めた。
27歳の大坂は7月末に、昨年9月から約10カ月にわたって師事した名将パトリック・ムラトグル氏(フランス/55歳)とのコーチ契約を解消。現在は過去に元2位のアグニエスカ・ラドワンスカ(ポーランド)らを指導したトーマス・ビクトロウスキ氏(ポーランド/44歳)から試験的にサポートを受けている。
その大坂がナショナルバンクOPに出場するのは2年連続6度目。今大会は1回戦で予選勝者のアリアナ・アルスノー(カナダ/同515位)に快勝すると、2回戦ではリュドミラ・サムソノワ(ロシア/同16位)に逆転勝ちし、3回戦では2017年全仏オープン優勝者で元5位のエレナ・オスタペンコ(ラトビア/同26位)をストレートで撃破。4回戦では元11位のアナスタシア・セバストワ(ラトビア/同386位)に6-1、6-0とわずか49分で完勝して今季2度目のツアーベスト8へ駒を進めていた。
準々決勝では過去4勝3敗と僅差で勝ち越している元3位のスビトリーナと対戦。大坂は立ち上がりからクロスラリーで真っ向勝負を仕掛け、持ち前の力強いショットを軸にリズムをつかんでいく。
ラリー戦で主導権を握り、第6ゲームまでに2度のブレークに成功して5-1とリード。直後の第7ゲームでは苦しい状況を打開しようとバックハンドのスライスで変化をつけてきたスビトリーナに1つブレークを返されるも、続く第8ゲームでは大坂が再び攻撃的なプレーを見せて3度目のブレークを奪い、6-2で第1セットを先取した。
続く第2セットは中盤まで互いにキープが続くシーソーゲームとなるも、迎えた第6ゲームで大坂がキレのあるフットワークを見せてスビトリーナの強打に食らいつき、相手のミスを誘って値千金のブレークを奪取。第8ゲームでもブレークを獲得してこのセットも6-2とし、68分で試合を締めた。
大坂が四大大会に次ぐグレードを誇るWTA1000シリーズで4強入りするのは、準優勝した2022年3月の「マイアミ・オープン」(アメリカ・マイアミ/ハード)以来約3年5カ月ぶり。次なる準決勝では、先の「ウインブルドン」(イギリス・ロンドン/芝コート)を制したイガ・シフィオンテク(ポーランド/同3位)と今年1月の全豪オープンで四大大会初優勝を飾ったマディソン・キーズ(アメリカ/同8位)を破るなど快進撃を演じてきた第16シードのクララ・タウソン(デンマーク/同19位/22歳)と対戦する。
ここまで来たからには大坂の優勝を期待せずにはいられないが、まずは次戦、勢いに乗るタウソンとの一戦に集中して臨んでほしい。
文●中村光佑
【動画】大坂なおみがスビトリーナに快勝したナショナルバンクOP準々決勝ハイライト
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27歳の大坂は7月末に、昨年9月から約10カ月にわたって師事した名将パトリック・ムラトグル氏(フランス/55歳)とのコーチ契約を解消。現在は過去に元2位のアグニエスカ・ラドワンスカ(ポーランド)らを指導したトーマス・ビクトロウスキ氏(ポーランド/44歳)から試験的にサポートを受けている。
その大坂がナショナルバンクOPに出場するのは2年連続6度目。今大会は1回戦で予選勝者のアリアナ・アルスノー(カナダ/同515位)に快勝すると、2回戦ではリュドミラ・サムソノワ(ロシア/同16位)に逆転勝ちし、3回戦では2017年全仏オープン優勝者で元5位のエレナ・オスタペンコ(ラトビア/同26位)をストレートで撃破。4回戦では元11位のアナスタシア・セバストワ(ラトビア/同386位)に6-1、6-0とわずか49分で完勝して今季2度目のツアーベスト8へ駒を進めていた。
準々決勝では過去4勝3敗と僅差で勝ち越している元3位のスビトリーナと対戦。大坂は立ち上がりからクロスラリーで真っ向勝負を仕掛け、持ち前の力強いショットを軸にリズムをつかんでいく。
ラリー戦で主導権を握り、第6ゲームまでに2度のブレークに成功して5-1とリード。直後の第7ゲームでは苦しい状況を打開しようとバックハンドのスライスで変化をつけてきたスビトリーナに1つブレークを返されるも、続く第8ゲームでは大坂が再び攻撃的なプレーを見せて3度目のブレークを奪い、6-2で第1セットを先取した。
続く第2セットは中盤まで互いにキープが続くシーソーゲームとなるも、迎えた第6ゲームで大坂がキレのあるフットワークを見せてスビトリーナの強打に食らいつき、相手のミスを誘って値千金のブレークを奪取。第8ゲームでもブレークを獲得してこのセットも6-2とし、68分で試合を締めた。
大坂が四大大会に次ぐグレードを誇るWTA1000シリーズで4強入りするのは、準優勝した2022年3月の「マイアミ・オープン」(アメリカ・マイアミ/ハード)以来約3年5カ月ぶり。次なる準決勝では、先の「ウインブルドン」(イギリス・ロンドン/芝コート)を制したイガ・シフィオンテク(ポーランド/同3位)と今年1月の全豪オープンで四大大会初優勝を飾ったマディソン・キーズ(アメリカ/同8位)を破るなど快進撃を演じてきた第16シードのクララ・タウソン(デンマーク/同19位/22歳)と対戦する。
ここまで来たからには大坂の優勝を期待せずにはいられないが、まずは次戦、勢いに乗るタウソンとの一戦に集中して臨んでほしい。
文●中村光佑
【動画】大坂なおみがスビトリーナに快勝したナショナルバンクOP準々決勝ハイライト
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