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慶應生&東大生研究チームが徹底分析!テニスの競技成績を飛躍的に向上させるヒント【ブレークスルーの鍵:第10回】<SMASH>

2025.12.27

パフォーマンスの発揮を妨げる「緊張」とどう向き合うか?(C)Getty Images

パフォーマンスの発揮を妨げる「緊張」とどう向き合うか?(C)Getty Images

 どうすればテニスで一段上のステージへ行けるのだろうか?日々練習に打ち込み、試合にも出場している方であれば、誰でも一度は思うことでしょう。

 この謎に迫るべく、飛躍的に競技成績が向上する現象を「ブレークスルー」と名づけ、過去にブレークスルーの経験があり、全国大会で上位進出経験のある8名の選手にインタビューを行ない、その内容を徹底分析しました。

 これまで9回にわたり、競技力を継続的に向上させるための考え方や、それをささえる高いモチベーションの保ち方について考えてきました。

 今回からは、練習を通して身につけた実力を、試合で発揮するための方法に目を向けていきます。第10回となる今回は、「練習を試合に近づけること」について解説していきます。

■ 試合での緊張対策は、練習からはじまっている

 練習でできることが、試合だとできなくなる。地に足が着いていないような感覚になる――こうした現象は、多くの選手が経験するものです。プレッシャーによって普段どおりのパフォーマンスが発揮できなくなる現象は「あがり」と呼ばれ、スポーツ選手の約9割が経験するとも言われています。

 多くの選手は、こうした「あがり」に対して、「試合直前や試合中にどのような行動をすればよいか?」という視点からアプローチします。十分なウォーミングアップ、呼吸法、イメージトレーニングなど、たくさんの方法が思い浮かびます。

 もちろん、こうした方法は効果的ですが、意外にも見落とされがちな重要な視点があります。それは「練習の取り組み方を工夫することが、試合での緊張に強くなることにつながる」という視点です。

 これを平均台にたとえて考えてみましょう。試合とは、いわば「高い平均台」の上を歩くようなものです。それに対して、「低い平均台」ばかりを使って練習している、すなわち、いつもプレッシャーの少ない状態で練習していると、試合で急に平均台の高さが上がったとき、足がすくんでしまいます。「練習を試合に近づける」とは、練習の段階から平均台の高さを本番に近づけていくことを意味しています。
 
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