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海外テニス

【伊達公子】練習だけでは強くなれない。日常生活で心掛けて行なうべきこと<SMASH>

伊達公子

2023.12.08

「食事はただ食べるだけでもダメ、食べなさ過ぎてもダメ」と言う伊達公子さん。写真:塚本凛平(THE DIGEST写真部)

「食事はただ食べるだけでもダメ、食べなさ過ぎてもダメ」と言う伊達公子さん。写真:塚本凛平(THE DIGEST写真部)

 テニス選手はコートで練習したり、ジムで身体を鍛えたりするだけで強くなれると思っていませんか? 筋肉はトレーニングすることに加えて、食事と休養によって、修復されたりしてできあがっていきます。私が現役時代に日常で心掛けていたことを紹介しましょう。

 まず食事はバランス良く摂ることです。私は野菜と、パスタ・ご飯・パンなどの炭水化物、そして肉や魚のタンパク質を意識していました。この3つを状況に合わせて比重を変えながらバランス良く摂ります。

 ツアーに出ていると野菜は少なくなりがちなので、意識的に多くしていました。炭水化物は試合の前日には多めに、試合後は壊れた筋肉を修復するためにタンパク質を多く。そして、お肉だった翌日は、お魚にしたりと、同じタンパク質でも偏らないようにしました。お肉も牛肉よりは鶏肉、できれば皮は取るなど、良質なタンパク質を摂れるとなおよいですね。

 セカンドキャリアの時ですが、遅延型アレルギーテストを行ないました。これは、食べてすぐに影響が出ず、じわじわと自分に影響を与えるアレルギーのことです。自分では実感しづらいので、テストでないとわからないでしょう。私の場合、乳製品と卵が結果で出たため、それ以降は積極的には摂らないようにしました。つまり、個々の身体には違いがありますから、自分に合わない食品を認識することも大切だということです。

 基本的に食事は極力手作りを摂るように心掛けています。子どもの頃から習慣でもありましたが、一人暮らしを始めた時、世界中を廻っていた時も、意識するからこそ炊飯器を持ち歩き、おにぎりは作っていました。
 
 今その時、身体に必要な栄養を気軽に手短に摂取することになりがちな今の世の中です。ですが、身体が資本のアスリートが長く良いパフォーマンスを発揮するためには何を身体に入れるかを考えなくてはなりません。プレーをする選手自身の意識はもちろんのことですが、サポートする周りの人たちもオンコートでのことだけでなくオフコートでのサポートの仕方も意識して欲しいと思います。

 食事はただ食べるだけでもダメ、食べなさ過ぎてもダメ。毎日の積み重ねですから、1年後や10年後に影響します。10年後にケガしやすい身体にならず、強い身体でいられるために、今から食事は気を付けてあげてください。

 休養も大事な要素です。私は寝ることに関して苦労するタイプではありませんが、深い眠りは必要だと感じています。そのためにしていることが、寝る前にお風呂に入ること。身体が温まった状態だとすぐに眠れます。一般的には入浴後に少し時間をおいてから寝るようですけど(笑)。

 私はドクターに「もう少し副交感神経が優位になる生活をしてください」と言われています。つまり、張り詰めたモードになりすぎなので、身体ではなく脳や神経が落ち着いた生活をしてくださいということです(笑)。そこで、もともと好きだったお風呂を活用して、1日の最後にはリセットする時間を作っているわけです。

 ツアーに出ると1人の時間も多いですし、不安や悩みを抱えることもあるので、オンオフのメリハリは付けた方がいいでしょう。私の場合はお風呂ですが、アロマや音楽、映画など自分の好みで、寝る時にしっかりオフにできる方法を見つけることです。

 コートでの練習だけでなく、日常生活もテニスに影響していることを忘れないこと。アスリートの基本である身体は、トレーニング、食事と休養で作り上げられるのです。

文●伊達公子
撮影協力/株式会社SIXINCH.ジャパン

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