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海外テニス

ケガからの復帰を目指す錦織圭が現状を語る!「苦しんでいるというより戦っている」【WOWOW独占インタビュー】<SMASH>

スマッシュ編集部

2023.12.22

18歳、19歳の頃から「自分はケガが多い」ことを感じていた錦織。キャリア終盤でプレーができないことに苦しさを感じているという。写真提供左上:WOWOW、写真中央(C)Getty Images

18歳、19歳の頃から「自分はケガが多い」ことを感じていた錦織。キャリア終盤でプレーができないことに苦しさを感じているという。写真提供左上:WOWOW、写真中央(C)Getty Images

 ヒザの負傷からのツアー復帰を目指す錦織圭が12月中旬、WOWOWの独占インタビューに応じた。ここでは、復帰に向けての思いなどを語った錦織のインタビューを紹介しよう。

 股関節負傷による長期欠場から、1年8カ月ぶりの復帰となった6月のATPチャレンジャー大会で見事優勝した錦織。7月にはATPツアーへの復帰も果たしベスト8進出した。だが、この大会の前後に今度は左ヒザに痛みを発症、現在まで復帰できない日々が続いている。

―――◆―――◆―――

Q:(昨日、今日と)ジュニア選手の練習の相手をして、20年前の自分を思い出しましたか?

錦織:そうですね。話を聞いていると、海外に来たことある選手もいるし、初めて海外に来た選手もいたので、そういう子たちのワクワクした気持ちとかを懐かしいな、と思いながらやっていました。

Q:20年前、どういう希望を抱いていましたか?

錦織:テニスが1日中できる喜びみたいなものを結構感じていたと思います。もちろん大変でしたけど、それよりもテニスができる楽しさの方が勝っていたので、英語がわからなかったり、トレーニングがきつかったり苦しいことも思い出としてはあるのですけど、プロになると12歳ぐらいの時に決めて、アメリカに来ていたので気持ち的には結構固まっていたというか、上を目指すために来ていたっていうのは思い出します。
 
Q:あれから20年、まもなく34歳。キャリア終盤でケガに苦しむ姿というのは想像していましたか?

錦織:していないですね。でも(キャリアの)途中から自分はケガが多いというのは感じていたので、それと戦わなければいけない、という心構えは18歳か19歳の頃にヒザの手術をした頃から感じていました。テニス人生の終盤で順調にテニスができていないということはやっぱり苦しさを感じます。

Q:色々なケガを乗り越えてきましたが、今年のケガは本当に苦しく見えます。ご自身ではどうですか?

錦織:モチベーションがなくなることはないと思います。苦しいは苦しいですけど、自分で認めて納得しながらやっている気もするので、苦しんでいるというよりは戦っているという感じですね。先が見えないということが一番つらい。復帰におけるステップはいくつか段階があるのですが、最初の手術が終わった後の何もできない、先も見えない時期と、最後のステージ、ケガの治りかけの時も意外とキツくて、もう少しで完治しそうなのに、他のところに痛みが出たり。復帰におけるステップはどれも大変は大変なのですが、自分で変えられないことだし、ここで悩んでも無駄だから、もう前だけ見ようと決めてやっているような感じです。
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