専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
海外テニス

世界1位を5人指導した名コーチが大坂なおみの完全復活を予想!「トップ10に返り咲く素質を全て備えている」<SMASH>

中村光佑

2025.05.28

全仏オープンは初戦で敗れた大坂なおみ(右)だが、名伯楽リック・メイシー氏(左)は彼女の資質を高く評価し、トップ10復帰に太鼓判を押した。(C)Getty Images

全仏オープンは初戦で敗れた大坂なおみ(右)だが、名伯楽リック・メイシー氏(左)は彼女の資質を高く評価し、トップ10復帰に太鼓判を押した。(C)Getty Images

 テニス四大大会の女子シングルスで23度の優勝を誇るセレナ・ウィリアムズ(アメリカ/元世界ランキング1位)の元コーチ、リック・メイシー氏(アメリカ/70歳)が、5月27日に自身の公式X(@RickMacci)を更新。現在開催中の四大大会「全仏オープン」で初戦敗退を喫した大坂なおみ(現49位)に対し、激励の言葉を綴った。

 クレーシーズンの大坂は4月下旬の「ムチュア・マドリード・オープン」(WTA1000)で初戦敗退を喫したものの、下部大会「サン・マロ・オープン35」(WTA125)で出産後初の公式戦優勝とクレー初優勝をゲット。その直後に参戦したツアー大会「イタリア国際」(WTA1000)でもベスト16入りを果たしていた。

 苦手意識を持っていたクレーで自信を深めつつあった大坂だったが、満を持して迎えた全仏オープンでは厳しい結末が待っていた。現地26日の1回戦で元世界2位のパウラ・バドサ(スペイン/同10位)と対戦し、2時間21分の激闘の末に、7-6(1)、1-6、4-6で惜敗。試合後の会見で大坂は悔し涙に暮れ、「私はいったいここで何をしているんだろう...」とのスラング(俗語)で不甲斐ない自分を責めてもいた。
 
 そんな大坂に、かつてセレナをはじめアンディ・ロディック、ジェニファー・カプリアティ、ビーナス・ウィリアムズ(以上アメリカ)、マリア・シャラポワ(ロシア)ら5人の世界1位を指導した名伯楽、メイシー氏が励ましのメッセージを送った。同氏は産休を経てツアーに戻ってきた大坂の動きのキレが以前よりも落ちていると指摘しつつ、懸命な努力を続ければ再び世界のトップに返り咲く可能性は十分にあると、独特の表現を交えて綴っている。

「大坂はトップ10に返り咲くための素質を全て備えている。勝ち負けというのは紙一重だ。彼女の動きは以前ほど爆発的ではなく、全体的な予測力も本能的ではない。復活ロードは石鹸のように滑りやすい坂道のようなものだが、“努力すること”が彼女の親友であり続ける限り、またトップ10に戻ることはできるはずだ」

 大坂はこれまでに四大大会で4度もの優勝を経験している女子ツアー屈指の実力者。その強さを知っているからこそ、メイシー氏も彼女の完全復活を信じているのだろう。芝シーズン以降も大坂のパフォーマンスに注目しよう。

文●中村光佑

【画像】大坂なおみをはじめ、2025全仏オープンを戦う女子トップ選手たちの厳選フォト

【関連記事】大坂なおみ、全仏OP初戦で元世界2位バドサに逆転負け。「何をしているんだろう...」と涙こらえきれず<SMASH>

【関連記事】「一番苦手だと思っていたサーフェスでトロフィーを勝ち取れるなんて…」大坂なおみが下部ツアーで産後初の優勝を飾る!<SMASH>
 

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号