男子テニスの下部ツアー「ユニクレジット・チェコ・オープン」（チェコ・プロスチェヨフ／クレーコート／ATPチャレンジャー100）は、現地５月31日にシングルスの組み合わせを発表。トーナメント表に錦織圭（世界ランキング58位）の名前はなく、正式に欠場することが決まった。

　35歳の錦織は４月の「ムチュア・マドリード・オープン」（スペイン／ATP1000）で初戦を突破し、マッチ通算450勝を達成。しかし、続く２回戦で敗れると、その後に出場を予定していた「ミレニアム・エストリル・オープン」（ATPチャレンジャー175）と「イタリア国際」（ATP1000）を立て続けに欠場した。

　それから約１カ月のインターバルを経て臨んだ５月の「ゴネ・ジュネーブ・オープン」（スイス・ジュネーブ／ATP250）では、19歳の新星ラーナー・ティエン（アメリカ／同67位）をフルセットの末に下して初戦突破。しかし、２回戦ではカレン・ハチャノフ（ロシア／同24位）と対戦し、第２セット途中で腰の痛みにより途中棄権していた。
  　現在開催中の四大大会「全仏オープン」（フランス・パリ）では、１回戦で第２シードのカルロス・アルカラス（スペイン／同２位）との対戦が決まっていたが、大会前に欠場を発表。同大会での早期敗退を見越してエントリーしていたチェコ・オープンも出場を見送る形となり、今季のクレーシーズンを終えることとなった。

　今後は芝シーズンへと舞台を移す。現時点では、６月22日開幕の「マヨルカ選手権」（スペイン・マヨルカ／ATP250）と、６月30日開幕の四大大会「ウインブルドン」（イギリス・ロンドン）への出場を予定している。

　ここ最近は欠場が相次いでいる錦織。腰の状態が懸念される中、しっかりと休養を取り、芝のコートで再び躍動感あふれるプレーを見せてくれることに期待したい。

構成●スマッシュ編集部

【画像】錦織はじめ、全豪オープン2025で熱戦を繰り広げる男子選手たちの厳選写真！

【関連記事】ジャパンオープンに錦織圭の出場が決定！ アルカラスとの初対決なるか？ 車いすの小田凱人は３連覇目指す＜SMASH＞

【関連記事】錦織圭、降雨順延のジュネーブOP２回戦は再開直前に腰痛で棄権…。懸念される全仏への影響＜SMASH＞