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海外テニス

錦織圭、「イタリア国際」欠場決定!懸念される四大大会「全仏オープン」への影響<SMASH> 

スマッシュ編集部

2025.05.06

マドリードでマッチ通算450勝を記録していた錦織圭だったが、全仏オープンの前哨戦である「イタリア国際」のトーナメント表には名前がなく欠場が明らかになった。(C)Getty Images

マドリードでマッチ通算450勝を記録していた錦織圭だったが、全仏オープンの前哨戦である「イタリア国際」のトーナメント表には名前がなく欠場が明らかになった。(C)Getty Images

 テニス四大大会に次ぐグレードを誇る男女共催大会「イタリア国際」(5月6日~18日/イタリア・ローマ/クレーコート/ATP1000・WTA1000)は、現地5日に男女シングルスの組合せを発表。トーナメント表には錦織圭(世界ランキング62位)の名前が無く、正式に欠場が決まった。

 今年3月11日開幕の下部大会「アリゾナ・テニス・クラシック」(アメリカ/CH175)で4強入りを果たしたことで、約2年半ぶりに日本勢ランキングトップに返り咲いた錦織。

 だがその後にエントリ―した「全米男子クレーコート選手権」(3月31日~4月6日/アメリカ/ATP250)では、2回戦途中に背中上部の負傷のために無念のリタイア。その影響か主催者推薦で出場が予定されていた4月14日開幕の「バルセロナ・オープン」(スペイン/ATP500)のエントリーリストからも外れた。

 だが、途中棄権から約3週間のインターバルを経て臨んだ「ムチュア・マドリード・オープン」(スペイン/ATP1000)では、1回戦でアレクサンダー・ブキッチ(オーストラリア/同79位)をフルセットの末に撃破。この結果、錦織はアジア人男子選手としては1968年のオープン化以降初、ならびに現役選手では史上8人目となるマッチ通算450勝という偉業を達成した。
 
 試合後には「できれば500勝したい」と笑顔を見せていた錦織だったが、続くデニス・シャポバロフ(カナダ/同28位)との2回戦はストレートで敗退。マドリードでは記録達成によって存在感は示したものの試合では早期敗退を喫した。

 今回欠場が明らかになった「イタリア国際」の翌週には四大大会の「全仏オープン」(5月25日~6月8日/クレーコート)が控える。一般的に考えればその前哨戦である「イタリア国際」を経て「全仏オープン」に乗り込みたいところ。それゆえに不安は残る。

 ただ昨年は、3月の「マイアミ・オープン」で約8カ月ぶりにツアー復帰を果たした後、さらに約2カ月の戦線離脱を経て「全仏オープン」にぶっつけ本番で臨んだ。そのことを踏まえれば今回「イタリア国際」は欠場するものの、「全仏オープン」出場の可能性が消えたわけではない。過去3度にわたり準々決勝進出を果たしている相性のいいパリのクレーコートに錦織がコンディションを整え再び戻ってくることを期待したい。

構成●スマッシュ編集部

【動画】錦織がマッチ通算450勝を記録した「マドリード・オープン」1回戦ハイライト

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