テニス四大大会「ウインブルドン」の男子シングルス4回戦で途中棄権を余儀なくされた元世界ランキング3位のグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア/現21位)に関する続報が入ってきた。複数の海外メディアで大胸筋の部分断裂が判明したと報じられている。
今大会に第19シードで出場した34歳のディミトロフは西岡良仁(元24位/同82位)、コレンティン・ムテ(フランス/同69位)、セバスチャン・オフナー(オーストリア/元37位/現165位)を破って16強入り。現地7月7日の4回戦では23歳の若き世界王者ヤニック・シナー(イタリア)との対決を迎えた。
試合はディミトロフが持ち前の多彩なプレーで主導権を掌握し、第1セットを6-3、第2セットを7-5で奪ってジャイアントキリングに王手をかけた。しかし1-2で迎えた第3セット第4ゲームのゲームポイントでサービスエースを決めてキープに成功した直後に、突如右胸付近を押さえながらうずくまり、応急処置の甲斐なく途中棄権を表明。退場時には対戦相手のシナーにバッグを担いでもらい、涙を流しながらコートを後にした。
気になるディミトロフの状態だが、試合後に同選手のマネージャーを務めるゲオルギ・ストイメノフ氏がブルガリアのテニス専門サイト『Tennis Kafe』に対し、「検査で大胸筋の部分断裂が見られた」と明かしたという。
これによりディミトロフは出場を予定している「ボースタッド」(7月14日~20日/スウェーデン/クレー/ATP250)、「トロント」(7月27日~8月7日/カナダ/ハード/ATP1000)、「シンシナティ」(8月7日~18日/アメリカ/ハード/ATP1000)のツアー3大会を欠場する見通し。一方で今シーズン最後の四大大会「全米オープン」(8月24日~9月7日/アメリカ・ニューヨーク/ハード)は今のところ出場できる見込みだというが、あくまでもケガの状況次第となるだろう。
なお今回のリタイアでディミトロフはグランドスラム(四大大会)5大会連続の途中棄権という不名誉な記録を作ってしまった。ちなみにこれは、1968年のオープン化以降、四大大会では男女を通じて初めてのケースとのことだ。
文●中村光佑
【動画】ディミトロフがケガをした瞬間と、涙ながらにコートを後にするシーン
【画像】ディミトロフをはじめ、ウインブルドン2025を戦う男子トップ選手たちの厳選フォト
【関連記事】衝撃の幕切れ!ディミトロフ、ウインブルドンで王者シナーを追い詰めるもケガにより無念の途中棄権<SMASH>
今大会に第19シードで出場した34歳のディミトロフは西岡良仁(元24位/同82位)、コレンティン・ムテ(フランス/同69位)、セバスチャン・オフナー(オーストリア/元37位/現165位)を破って16強入り。現地7月7日の4回戦では23歳の若き世界王者ヤニック・シナー(イタリア)との対決を迎えた。
試合はディミトロフが持ち前の多彩なプレーで主導権を掌握し、第1セットを6-3、第2セットを7-5で奪ってジャイアントキリングに王手をかけた。しかし1-2で迎えた第3セット第4ゲームのゲームポイントでサービスエースを決めてキープに成功した直後に、突如右胸付近を押さえながらうずくまり、応急処置の甲斐なく途中棄権を表明。退場時には対戦相手のシナーにバッグを担いでもらい、涙を流しながらコートを後にした。
気になるディミトロフの状態だが、試合後に同選手のマネージャーを務めるゲオルギ・ストイメノフ氏がブルガリアのテニス専門サイト『Tennis Kafe』に対し、「検査で大胸筋の部分断裂が見られた」と明かしたという。
これによりディミトロフは出場を予定している「ボースタッド」(7月14日~20日/スウェーデン/クレー/ATP250)、「トロント」(7月27日~8月7日/カナダ/ハード/ATP1000)、「シンシナティ」(8月7日~18日/アメリカ/ハード/ATP1000)のツアー3大会を欠場する見通し。一方で今シーズン最後の四大大会「全米オープン」(8月24日~9月7日/アメリカ・ニューヨーク/ハード)は今のところ出場できる見込みだというが、あくまでもケガの状況次第となるだろう。
なお今回のリタイアでディミトロフはグランドスラム(四大大会)5大会連続の途中棄権という不名誉な記録を作ってしまった。ちなみにこれは、1968年のオープン化以降、四大大会では男女を通じて初めてのケースとのことだ。
文●中村光佑
【動画】ディミトロフがケガをした瞬間と、涙ながらにコートを後にするシーン
【画像】ディミトロフをはじめ、ウインブルドン2025を戦う男子トップ選手たちの厳選フォト
【関連記事】衝撃の幕切れ!ディミトロフ、ウインブルドンで王者シナーを追い詰めるもケガにより無念の途中棄権<SMASH>