当時19歳で出場した2021年全米オープンで怒涛の快進撃を見せて四大大会初の決勝進出を果たし、翌22年には世界ランキングで自己最高位の13位をマークしたカナダ出身の女子テニス選手、レイラ・フェルナンデス（22歳／現36位）が驚きの行動に出た。先週末に自身の公式インスタグラム（@leylahannietennis）に投稿した動画を通じ、ダイレクトメッセージ（DM）で“初デートのお誘い”を受け付けると宣言したのだ。気になる人がいれば、その相手と実際に会うつもりだという。

　動画で「ハーイ、みんな！」と元気良く切り出した22歳のシンデレラガールは、満面の笑みを浮かべながらこう告げた。

「実は私にはやってみたいことがあるの。それはデートに行くこと！ 私はマッチングアプリがあまり好きじゃないから、自分らしいやり方でやってみようと思う」

　デート場所は来週フェルナンデスが出場するWTA1000大会「ナショナルバンク・オープン」（カナダ／７月27日～８月27日／ハードコート）の開催地で、自身の生まれ故郷でもあるモントリオール。「１時間程度のデートに興味がある人はDMで自己紹介を送ってほしい」と呼びかけたところ、初日だけでのべ100件以上のメッセージが届いたそうだ。中には共に21年の東京五輪で戦ったアスリートからのお誘いもあり、今もなおメッセージは届いているという。
  　今週出場している「ムバダラ・シティDC・オープン」（７月21日～27日／アメリカ・ワシントンDC／ハード）でのインタビューで「テニスでとにかく忙しくしてきたから、これまで一度もデートをしたことがない」と明かしたフェルナンデス。そんな彼女に今回の“デート企画”を提案したのは、なんと父親で自身のコーチでもあるホルヘ氏だった。

　WTA（女子テニス協会）公式サイトによると、ホルヘ氏が「インスタグラムに動画を投稿して呼びかけて、キャリアの原点でもあるモントリオールでデートしてみたらどうか？」と提案したところ、フェルナンデスは「それはいいアイデアね」と快諾。安全確保のため、デート相手にはまず父親のホルヘ氏に会ってもらうとの条件にも同意し、早速行動を起こしてみたとのことだ。

　それからフェルナンデスは毎晩DMをチェックしており、気になったメッセージは家族に共有しているそうだ。ホルヘ氏だけでなく姉のビアンカさんと妹のジョデシさんも協力してくれているようで、家族の助言の下、最終的にはフェルナンデス自身が誰とデートをするかを決める流れになっているという。

　モントリオール在住であることが有利にはなるものの、デート相手に求める条件は特になく、「テニスを知らない人でも全然問題ない」とフェルナンデス。果たして彼女のもとに“運命の人”は現れるのか、今後の展開に注目が集まる。

文●中村光佑

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