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「ハミルトンは終わったのか?」自虐発言でF1界に波紋...苦戦の王者に関係者の見解さまざま「8度目のタイトルを狙える」「限界に達したかも」

THE DIGEST編集部

2025.08.07

「僕は役立たずだ」と発言し波紋を呼んだハミルトン。(C)Getty Images

「僕は役立たずだ」と発言し波紋を呼んだハミルトン。(C)Getty Images

 ルイス・ハミルトン(フェラーリ)はF1第14戦ハンガリーGP予選で12番手に終わった際、「僕は役立たずだ。フェラーリは違うドライバーを探したほうがいい」と自虐的に語った。この発言が大きな話題となり、その去就に対する様々な憶測が流れている。

 7度の世界王者は栄光の日々を過ごしたメルセデスから今季、フェラーリでの挑戦に乗り出した。第2戦中国GPで早くもスプリント優勝を飾ったところまでは良かったが、その後はベストリザルト4位(3回)止まり。2007年のF1デビュー戦でいきなり3位入賞を飾ったハミルトンが今季は通算表彰台202回の大記録をまだ更新できておらず、5度表彰台に上がっているチームメイトのシャルル・ルクレールにも水を開けられている状況だ。
 そうしたなかでの今回の発言を受け、スポーツ専門チャンネル『Sky Sports』では「ハミルトンが今季中にグリッドを去るというのは、さすがにあり得ない話だが、現状が続くようなら、2026年にF1を続ける意志そのものが疑わしくなるかもしれない」といった見解も示されている。

 同メディアのコメンテーターである英国人の元F1ドライバー、マーティン・ブランドル氏は「このままの状態なら、フェラーリであと2年耐えられるとは思えない。他のどこであっても無理だろう。サマーブレイクは、ルイスが立ち直るには絶好のタイミングだ。しかし、偉大な王者がこんなにも苦しんでいる姿を見るのは辛い。この嵐を乗り越え、才能と経験に見合った走りを取り戻してくれると願っている」と、母国の後輩の苦戦に心を痛めた。

 一方、ハミルトンを最も近い位置から見守っているフェラーリのチーム代表、フレデリック・バスール氏は「7回の世界王者がQ2で敗退し、チームメイトがポールポジションを取るというのは、間違いなく厳しい状況だ。決勝(12位フィニッシュ)でも上手くいかず、ルイスがフラストレーションを感じるのも理解できる。しかしそれは普通のことで、彼は必ず復活する」とコメント。ジュニアフォーミュラ時代からの付き合いであるハミルトンへの信頼を崩していない(英国公共放送『BBC』より)。

 そしてハミルトンと12年間共闘して多くのタイトルを勝ち取ってきたメルセデスのトト・ウォルフ代表は、「メルセデスが2022年以降の新レギュレーションの下で上手くいかなかったのと同じように、彼(ハミルトン)もグラウンドエフェクトカーにはなかなか満足できなかった。そして今も同じように、それが彼を苦しめている。もしかしたら、運転スタイルとの相性かもしれない」と持論を紹介。「彼は“GOAT(史上最高のドライバー)”だ。常に、それを忘れないでいてほしい」とエールを贈っている。
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