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【F1】「二流ドライバーに見えてしまう」 角田裕毅が置かれた“特殊事情”を複数の有識者が指摘!「ツノダはレッドブルで平等に扱われていない」

THE DIGEST編集部

2025.08.27

レッドブルのセカンドドライバーという特殊な環境への適応に苦労している角田。(C)Getty Images

レッドブルのセカンドドライバーという特殊な環境への適応に苦労している角田。(C)Getty Images

 第14戦ハンガリーGPの後、約1カ月間のサマーブレイクに入っていた2025年シーズンのF1。戦いは今週末のオランダGPで再開される。

 レッドブルの角田裕毅は第3戦日本GPでレーシングブルズから昇格し、トップチームでの躍進が期待されていたが、チームのマシン「RB21」への適応に苦慮。チームの無線ミスなどの不運もあって過去12戦で獲得したポイントはわずか7点止まり(今季通算では10点)と、期待を大きく裏切る前半戦となってしまった。

 チームメイトのマックス・フェルスタッペンの母国レース、オランダ・ザントフォールトで浮上のきっかけを掴みたい角田だが、元F1ドライバーで現在はコメンテーターを務めるアンソニー・デビッドソン氏は、この日本人ドライバーが置かれた「レッドブルのセカンドドライバー」という極めて厳しい環境について改めて言及している。
 
『Formule1 Magazine』で同氏は、「明らかに、レッドブルの車は非常に操縦が難しい。そして、マックスは問題を抱えた車でも走りこなせる。全てではないにせよ、大部分をだ。他の誰にも見つけられない(マシンの)パフォーマンスを引き出し、限界ギリギリで走るが、決してそれを超えはしない。しかし、他のドライバーはそれができず、ほんの少しオーバーしたり、逆に限界以下に止まってしまう。車はそれを嫌うのだ」と語った(オランダのF1専門サイト『RN365』より)。

 かつてBARやスーパーアグリから出走し、日本でも馴染み深いドライバーだった46歳の英国人は、「もしマックスがレーシングブルズでユウキのチームメイトだったらどうなるのか、興味深い。その場合、差はもっと小さいかもしれない。しかし、RB21は非常に繊細であるため、ユウキとリアム(・ローソン)は、マックスと比べると『二流ドライバー』のように見えてしまう。実際はそうでなく、ただ置かれている現実がそう見せているに過ぎない」と、レッドブルの“特殊事情”を明かしている。

 飛び抜けた才能の持ち主をチームメイトに持った不運や苦労に苛まれていると主張するデビッドソン氏に対し、「ツノダはレッドブルで平等に扱われていない」との見解を示したのが、F1技術専門家のマシュー・サマーフィールド氏だ。『Missed Apex Podcast』で、このオーストリア籍チームの両ドライバーが使用する車のスペックの違いについて説明した(オランダのF1専門サイト『F1MAXIMAAL.NL』より)。

「最近のマックスとユウキの車を見ると、両車のスペックに関しては、確かに“接近”が見られた。これは過去に指摘されていた。しかし、それで解決したわけではない。両者は依然、全く同じスペックを使っているわけではないからだ。私は写真を見て、すぐにそう思った。異なるウィングが装着されていると分かったんだ」
 
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