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ラグビー

世界3位を相手に“違い”を示した齋藤直人 仏強豪で研鑽を積むスクラムハーフが探るエディー・ジャパンの最適解【ラグビー日本代表】

向風見也

2025.11.10

アイルランド戦で先発した齋藤。随所に輝きを放った。(C) Getty Images

アイルランド戦で先発した齋藤。随所に輝きを放った。(C) Getty Images

 10―41。ラグビー日本代表は、現地時間11月8日にアイルランド代表と対戦し、敗れた。世界ランクで10上回る3位の相手に前半は10―17と迫ったが、徐々に突き放された。

 向こうは不振気味だったラインアウトを途中から改善。何よりこちらは、ハーフタイム前後の数的優位の時間に得点機を逃し、かつ、中盤でのペナルティーをきっかけに波状攻撃を受けて流れを失った。
 

 約9年ぶりに復帰して2年目のエディー・ジョーンズヘッドコーチは「冷静さに欠けた。細部、シンプルな点を修正しなければ」と潔く認めたが、圧力下での「細部、シンプルな点」を改善できれば様相を変えられそうだった。

 進歩に不可欠なひとりは齋藤直人。攻めの起点のスクラムハーフを務める28歳で、若返りを図る現代表にあっては希少なワールドカップ経験者だ。

 フランスのトゥールーズに在籍し、代表戦期間中も国内リーグのトップ14などに参戦。そのためナショナルチームへの参加回数はやや限られるものの、不在時に戦術がアップデートされるたびにコーチ陣から連絡を受け取る。

 プライベートでも仲がいい同じ位置の藤原忍、司令塔で副将の李承信とも、オンラインでのやりとりの流れでジャパンの進む道について話し合うことが多いという。

 今回、欧州遠征中のグループには11月2日以降に合流。件のアイルランド代表戦で先発するのに先立ち、こう話していた。

「(トゥールーズとジャパンでは)使っているコール(動きをあらわす言葉)も違う。練習でも、普段(トゥールーズで)使っているものが(口から)出そうになる。ここは、意識してやらないと。(チーム戦術の)大枠はわかっていても、全部が全部わかるわけじゃない。より細かいところは、自分で詰めないと。理解の部分で皆より遅れているのは明らかなので、オフ・ザ・フィールドで(復習や確認を)責任を持ってやりたいです」
 
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