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バレーボール

【ロングインタビュー/第1回】研鑽の栞――石川祐希が最強軍団ペルージャで宿した不朽の真価

佳子S.バディアーリ

2026.06.06

単独インタビューに応じてくれたバレーボール日本代表の石川祐希。<br />
取材協力:イタリア国立ペルージャ外国人大学<br />
撮影:Adriano Scognamillo

単独インタビューに応じてくれたバレーボール日本代表の石川祐希。
取材協力:イタリア国立ペルージャ外国人大学
撮影:Adriano Scognamillo

 イタリアで11回目のクラブシーズンを終えたプロバレーボーラー・石川祐希。昨季から在籍するシル スーザ スカイ・ペルージャでの日々は、栄光と苦難が表裏一体の2シーズンとなった。今回、本人が自らの目線でその時間を振り返り、ロス五輪への切符獲得が至上命題となる今年の代表シーズンへ向けて主将としての覚悟を1時間にわたって語り尽くした超ロングインタビューを全3回に分けてお届けする。

 第1回は、怪我と闘いながらCEVチャンピオンズリーグ(CL)、スクデット(リーグ優勝)、スーペルコッパと世界クラブ選手権を制して4冠を達成したペルージャでの今季、そして合計6個の金メダルを手中に収めた在籍2シーズンを石川自身の言葉で振り返る。

 石川が2度目のCL優勝トロフィーを高らかに掲げてから36時間後、その姿はチームの本拠地であるイタリア中部の古都ペルージャにあった。取材場所は、世界的にその名を知られるイタリア語教育の名門、1925年創設の『ペルージャ外国人大学』。18世紀に貴族アンティノーリ家の邸宅として築かれた荘厳な校舎——これまで数多くの日本人学生たちが勉学に勤しんできた、日本とも深い縁を持つ歴史的空間で翌日には日本へ帰国するという背番号14が最強クラブで自らが体験し、見て感じ、吸収したことを率直に語ってくれた。
 
 1シーズン目の昨季は、公式戦初戦のスーペルコッパでいきなりMVPを獲得して大会3連覇に貢献し、華々しく新天地デビュー。CLでは準決勝と決勝の舞台で強烈な存在感を見せつけて優勝の立役者となり、クラブに悲願の欧州初制覇をもたらした。

 そして、2シーズン目の今季も開幕戦から先発出場。現地11月29日の練習中に左膝を痛めた最初の怪我まで105得点を叩き出して、同ポジションのアウトサイドヒッター(OH)陣(ポーランド代表カミル・セメニウク59得点、ウクライナ代表オレフ・プロトニツキ79得点)の中で突出した攻撃力を誇示した。その負傷から早期に復帰してホームでのCL初戦で先発に返り咲いたが、12月中旬から1週間にわたりブラジルで開催された世界クラブ選手権では準々決勝と準決勝に途中出場するも決勝はコートに立てず。チームは低迷を抜け出したセメニウクとプロトニツキをメインで起用してタイトルを獲得した。石川は2月1日のリーグ後半8節で先発出場を果たしたが、開始から間もなく今度は右膝内側側副靭帯を損傷。その回復に3カ月近くを要したことで、以降はコートに立つ機会を奪われた。
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