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体操

杉原愛子の史上初金メダルは“無欲”で掴む!「驚きの方が大きかった」【体操女子個人総合/アジア大会】

野口一郎(THE DIGEST編集部)

2026.09.23

体操女子個人総合を制した杉原。写真:梅月智史(THE DIGEST写真部)

体操女子個人総合を制した杉原。写真:梅月智史(THE DIGEST写真部)

「第20回アジア競技大会(2026/愛知・名古屋)」の体操競技・女子個人総合決勝が、9月22日に名古屋市総合体育館で行なわれ、日本の杉原愛子が55.599点で金メダルを獲得した。日本勢の同種目での頂点は史上初の快挙だった。

 団体予選も兼ねていたこの日、杉原は日本の“トップバッター”として臨んだ最初の種目の段違い平行棒を13.533点(Dスコア=5.4、Eスコア=8.133)でまとめる。続く平均台では、仲間2選手が落下していたなかで14.266点(同6.0、8.266)の高得点を叩き出し、チームに流れを引き戻す。

 さらに、2025年世界選手権の種目別で金メダルに輝いたゆかでは全体トップの13.700点(同5.9、8.000、ペナルティ0.2)をマーク。最終の跳馬でも全体2番目の14.100点(同5.0、9.100)を記録し、中国の柯沁沁(55.199点、銀メダル)との決着をつけた。

 過去、どの日本の女子体操選手も成し遂げられなかった大偉業は、“無欲”から生まれた。試合後のメダリスト会見に臨んだ杉原は、試合中に各種目の得点は確認していたものの「自分の合計点は見ていませんでした。自分は点数を見ると、あまり良い演技ができないタイプなので気にせず、目の前にある演技をしっかりできるように集中することを課題として臨んでいます。そして大好きな体操を、今日はめちゃくちゃ楽しんでできました」と明かした。
 
 報道陣から、いつ優勝できると思ったのかと問われると「全種目が終わってからです」と回答。「考えていなかったです。今大会で一番の目標にしているのが団体の金メダルなので、そこを意識して今日はチーム戦に臨んでいた分、終わってから、『あれ?』みたいな驚きの方が大きかったです」と、振り返った。

 日本勢初だというのも知らなかったそうで、「驚きもありましたけど、金メダルを取れたのは、自分1人じゃなくて、もちろんチームのみんなの応援、スタッフやコーチ、スポンサー、応援に駆けつけてくれたファンの皆様と、本当にみんなで勝ち取ったものです」と周囲への感謝を口にする。

 一方、「このメダルの重みというのは、いろんな重みを背負って取れたからこそめちゃくちゃ嬉しいですし、私は初めてが大好きなので、とても光栄です」と、素直に喜んだ。

 杉原や55.032点で銅メダルの西山実沙の活躍もあり、団体予選で日本は166.363点で首位に立ち、13連覇中の中国(165.697点で2位)を上回った。決勝は23日の19時にスタート予定だ。

取材・文●野口一郎(THE DIGEST編集部)

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