MotoGP スズキ・ファクトリーの公式Twitterが、世界的ポップスターのジャスティン・ビーバーに向けて、興味深い投稿をした。

「Hey、ジャスティン！ 私たちはあなたが“S”ロゴをどれだけ好きかを知りました（笑）。もし本物を着たい場合はご連絡ください。スズキ純正のチームギアをご紹介しますよ!!」というコメントが付けられた画像には、スズキのマークにそっくりな“S”ロゴ入りのパーカーを着たジャスティンの姿が…。

　筆者が調べたところ、どうやらこれはビーバーのツアーグッズのようで、バイク＆モータースポーツ好きで知られる彼のために'80年代のモトクロスのイメージで作られたアイテムの１つだ。“S”ロゴはスズキにインスパイアされ、“STADIUM”に引っ掛けられている。『フィア・オブ・ゴッド（FEAR OF GOD）』のジェリー・ロレンゾによってデザインされた。

　同ブランドは、ジャスティンの他にもカニエ・ウェストやケンダル・ジェンナー、ジジ・ハディッドといったセレブリティーが愛用していることでも知られており、日本でもEXILEファミリーやモデル、タレントのローラなどが着用していることもあり、人気がある。
  　カナダ出身の若者たちのアイコンは、かつてドゥカティのスーパーバイク848やMVアグスタ F3を所有していることが報道され、自身のインスタグラムには、モトクロスを楽しむ様子もアップしている。現在はカスタムされたKTM 500EXC-Fがお気に入りのご様子だ。また、2016年にはF1 モナコGPの観戦に訪れ、優勝したルイス・ハミルトンを祝福している。

　この投稿を見たモータースポーツファンからは「100％同じではではないけど、かなり似てる（笑）」「訴訟が近いような。。」「これに腹を立てる人もいるかもしれないけど、これはちょっとした遊び」「もし突然ジャスティンがスズキのチームウェアを着たら世界中のティーンの女の子たちがそれを買ってくれるね！」「良い広告になったね!!」等々、コピーとも受け取られかねないデザインに賛否両論が寄せられた。

　当のチーム・スズキ・エクスターはこれらのコメントに対して「私たちはすべてのファンを愛しています。皆さんは素晴らしいです！ 今後、数カ月以内にいくつか良い物をお見せいたしますので、乞うご期待!!」と反応しており、より多くの人にサーキットでの活躍が伝わればというところのようだ。

文●甘利隆
著者プロフィール／東京造形大学デザイン科卒業。都内デザイン事務所、『サイクルサウンズ』編集部、広告代理店等を経てフリーランス。Twitter：ama_super

【画像】スズキのロゴ"のようなもの"がデザインされたパーカーを着ているジャスティン・ビーバーさん