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格闘技・プロレス

<2020ベストヒット!>「あれは本当にスゲー…」「速くて、爆発的」猛者たちが語った“悪名高き”マクレガーの凄み

THE DIGEST編集部

2020.12.18

ド派手なファイトスタイルと歯に衣着せぬ言動で注目を集めるマクレガー。 (C) Getty Images

ド派手なファイトスタイルと歯に衣着せぬ言動で注目を集めるマクレガー。 (C) Getty Images

 2020年のスポーツ界におけるトピックスを『THE DIGEST』のヒット記事で振り返る当企画。今回は、来年1月に「UFC257」で元ライト級暫定王者のダスティン・ポイエーと対戦が決まってるコナー・マクレガーについてだ。これまで対戦してきた猛者たちが語る彼の凄みとは?

記事初掲載:2020年7月13日

――◆――◆――

 6月20日、アイルランド人の総合格闘家コナー・マクレガーは、そのキャリアで3度目の現役引退を宣言した。

 2016年4月と昨年3月にも引退を発表していた格闘界の異端児は、総合格闘技の一大団体『UFC』で初の男子2階級王者となるなど、2008年のMMAデビュー以来26戦22勝と歯に衣着せぬ言動とは裏腹にリングでは確かな実績を残してきた。

 では、実際に彼の何が凄いのか? 英国で24時間スポーツの情報を発信し続けている全国ラジオ放送局『Talk Sport』は、過去にマクレガーと拳をかわしてきたライバルやトレーナーたちのコメントをピックアップして紹介している。

 マクレガーを「総合格闘技史上最高のストライカーの一人」と紹介した同メディアが、最初の証言者として引き出したのは、元ボクシング世界王者のフロイド・メイウェザーだ。2017年の8月に異例のボクシングルールで対戦をした男は、マクレガーについて、こう語っている。

「パンチ力に関しては確かなものがある。俺が圧力を感じるほどにな」
 
 百戦錬磨のメイウェザーが太鼓判を押したマクレガーのパンチ力は、UFCの“宿敵”も認めるところだ。過去に2度に渡って同団体史にも残る激動を演じたネイト・ディアスである。

『Talk Sport』は、“喧嘩屋”の異名を持つ男が、16年の夏に行なったマクレガーとの2度目の直接対決後に残したコメントを紹介している。

「あいつとの戦いが終わって『あー、クソっ!』ってなった。目の上がパックリと切れていたんだ。あれは本当にスゲー、アッパーカットだった。俺の目は1分間ぐらいぼやけてたよ」

 一方で、弱点を指摘する人間もいる。2007年からマクレガーの指導に当たり、共に酸いも甘いも経験してきた名トレーナーのオーウェン・ロディ氏は、『Talk Sport』のインタビューで、次のように分析した。

「コナーは例えるなら短距離のスプリンターだ。彼は異常に速くて、爆発的なんだ。それだから5ラウンドを維持するのは難しい」

 ただ、その弱点を補って余りあるほどの強みがあるとロディ氏は付け加えている。

「あいつには確かに体力的な弱点があることは否めない。だが、相手を一瞬でノックアウトさせてしまうほどの力を秘めているんだ。だから長期戦をあまり想定はしていない。

 本当に信じられないほどのパワーを持ってるんだよ。たくさんのファイターとスパーリングをしてきたけど、その威力は2倍あると感じさせられる。コナーの筋肉はとても速く収縮する繊維でできてるんじゃないかな」

 格闘界の猛者たちを恐れさせるほどの力を秘めているマクレガー。引退発表後も様々な対戦予想が巷を賑わせている31歳のカリスマが、このままリングを去ってしまうのは考えにくいだけに、今後の動向が注目される。

構成●THE DIGEST編集部
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