3月にカタール・ドーハで開催されたMoto2クラス開幕戦で初優勝を果たした長島哲太(レッドブル・KTM・アジョ)が、4か月ぶりにスペイン・ヘレスで再開された第2戦でも2位に入り、2戦連続での表彰台を獲得した。奇しくも日本人ライダーの2戦連続表彰台は、少年時代から"兄"と慕っていた富沢祥也以来となる。
8番グリッドからスタートした長島は、オープニングラップで2つ順位を上げ、6位へと浮上。その後も3ラップ目に3位、4ラップ目にはポールポジションからスタートしたチームメイトのホルヘ・マルティンを捕まえて2位へと上がり、そのままゴールした。
優勝は長島の追撃を1.271秒差で最後まで抑えきったヴァレンティーノ・ロッシの異父弟、ルカ・マリー二(スカイ・レーシング・チーム・VR46)、3位にはマルティンが入り、レッドブル・KTM・アジョは、ダブルでの表彰台となった。
2戦を終えた時点で45ポイントの長島は、ランキングトップをキープ。2位には17ポイント差でロレンソ・バルダッサーリ(フレックスボックス・HP・40)、3位には今回優勝のマリーニがつけている。
レース後すぐ、長島は「今日もまた表彰台を獲得しました! 本当に厳しいレースでしたが、ハッピーです!! 来週も頑張ります!!!」と自身のSNSに英語で投稿した。
これには「おめでとう! 私たちに幸せな時間を与えてくれてありがとう!!」「やったね、テツ! 見事な走りでした!!!」といった祝福の声や「今シーズンのMoto2ワールドチャンピオンはあなただと思います。精神を集中し、すべてのレースで頑張ってください。ガンバッテ、哲太さん!」といったチャンピオンを期待する声が世界中から集まった。
余談となるが、神奈川県横須賀市出身の28歳は、YouTubeチャンネルを開設。スペインでのプール付きの自宅やライダー仲間との座談会などを公開し、ファンからの注目を集めている。
レース終盤、無理をしないようにも見えた走りは、シーズン全体の行方を見据えてのものだろう。このままランキング首位をキープしてチャンピオンに輝けば、2009年、250ccクラスでの青山博一以来、日本人としては7人目の世界チャンピオンとなる。
次週、アンダルシアGPも長島が「好き」だというヘレスで開催される。Moto2クラス開催初年度となる2010年、トップ争いを繰り広げながらサンマリノ・ミサノに散った富沢へ捧げるため、自分のためにオレンジのマシンは走り続ける。
文●甘利隆
著者プロフィール/東京造形大学デザイン科卒業。都内デザイン事務所、『サイクルサウンズ』編集部、広告代理店等を経てフリーランス。Twitter:ama_super
【PHOTO】二輪の最高峰 MotoGPでしのぎを削るイケメンレーサーたち!
8番グリッドからスタートした長島は、オープニングラップで2つ順位を上げ、6位へと浮上。その後も3ラップ目に3位、4ラップ目にはポールポジションからスタートしたチームメイトのホルヘ・マルティンを捕まえて2位へと上がり、そのままゴールした。
優勝は長島の追撃を1.271秒差で最後まで抑えきったヴァレンティーノ・ロッシの異父弟、ルカ・マリー二(スカイ・レーシング・チーム・VR46)、3位にはマルティンが入り、レッドブル・KTM・アジョは、ダブルでの表彰台となった。
2戦を終えた時点で45ポイントの長島は、ランキングトップをキープ。2位には17ポイント差でロレンソ・バルダッサーリ(フレックスボックス・HP・40)、3位には今回優勝のマリーニがつけている。
レース後すぐ、長島は「今日もまた表彰台を獲得しました! 本当に厳しいレースでしたが、ハッピーです!! 来週も頑張ります!!!」と自身のSNSに英語で投稿した。
これには「おめでとう! 私たちに幸せな時間を与えてくれてありがとう!!」「やったね、テツ! 見事な走りでした!!!」といった祝福の声や「今シーズンのMoto2ワールドチャンピオンはあなただと思います。精神を集中し、すべてのレースで頑張ってください。ガンバッテ、哲太さん!」といったチャンピオンを期待する声が世界中から集まった。
余談となるが、神奈川県横須賀市出身の28歳は、YouTubeチャンネルを開設。スペインでのプール付きの自宅やライダー仲間との座談会などを公開し、ファンからの注目を集めている。
レース終盤、無理をしないようにも見えた走りは、シーズン全体の行方を見据えてのものだろう。このままランキング首位をキープしてチャンピオンに輝けば、2009年、250ccクラスでの青山博一以来、日本人としては7人目の世界チャンピオンとなる。
次週、アンダルシアGPも長島が「好き」だというヘレスで開催される。Moto2クラス開催初年度となる2010年、トップ争いを繰り広げながらサンマリノ・ミサノに散った富沢へ捧げるため、自分のためにオレンジのマシンは走り続ける。
文●甘利隆
著者プロフィール/東京造形大学デザイン科卒業。都内デザイン事務所、『サイクルサウンズ』編集部、広告代理店等を経てフリーランス。Twitter:ama_super
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