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モータースポーツ

「美しく才能のある人から頼まれた」 F1ハミルトンがC・アギレラのアルバムに参加した過去を告白

甘利隆

2020.08.01

これまでも交流のあったアギレラ(左)とハミルトン(右)(C)Getty Images

これまでも交流のあったアギレラ(左)とハミルトン(右)(C)Getty Images

 4年連続通算7回目のF1ワールドチャンピオンに向けて邁進するルイス・ハミルトン(メルセデスAMG・ペトロナス・F1)が、プライベートで音楽に情熱を傾けていることを知る人は少なくないだろう。

 13歳の時に独学でギターを弾き始め、今ではレースのない週末やトレーニング以外の多くの時間を自宅に造ったスタジオで過ごし、作曲やレコーディングにいそしんでいる。

 その実力は玄人はだしで、かつて自作の楽曲を公開した際には、カニエ・ウェストも「家ではルイス・ハミルトンの曲をかけ、スタジオでもプレイしている。家族や友人も“オー・マイ・ゴッド、すごくいいね”って言ってたよ」と絶賛している。

 他にもイタリアのTV番組で母国イギリスの歌手アデルの『Someone Like You』をピアノで生演奏したり、中国出身の世界的ピアニスト、ランラン氏にレッスンしてもらっている様子を自身のSNSにアップしたりと時折その才能を披露している。
 
 そんなハミルトンだけに音楽関係者との交友関係も広く、以前からある噂が囁かれていた。

 それはクリスティーナ・アギレラの2018年のアルバム『Liberation』に収録されている1曲『Pipe』にラップで参加する謎のアーティスト“XNDA”が、ハミルトンではないのか? というものだが、それについて「信じられないほど美しく才能のある人からアルバムに参加して欲しいと頼まれて、その機会に飛びついたんだ。短い詩を書くのに2時間かかったよ。別の名前で音楽を世に出して最初に聴いてもらい、後でそれが自分だと公表しようと思ってたんだけど、計画通りにはいかなかった」とインスタグラムのストーリーで真相を告白。

「不安、恐怖で考え過ぎて、(XNDAが)自分であると認めるのを躊躇してしまったんだ。“XNDA”は僕であり、僕に声を披露する場所を与えてくれたクリスティーナにとても感謝している。彼女に敬意を払わなければなりません」と続けた。

「僕は過去10年以上にわたって、詩を書いたり、レコーディングに時間を費やして有能な人たちと仕事し、素晴らしい作品ができました。今あるのは曲の束だけで、プロジェクトやアルバムの計画はありませんが、いつの日か、みんなと分かち合う瞬間を見つけようと思います」と結び、具体的な計画はまだないものの、将来的には何らか形で自らの楽曲を発表する意志も明かしている。

文●甘利隆
著者プロフィール/東京造形大学デザイン科卒業。都内デザイン事務所、『サイクルサウンズ』編集部、広告代理店等を経てフリーランス。Twitter:ama_super

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