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ジークスター東京がハンド部高校生にコロナ禍で失われたチャンスを創出

森本茂樹

2020.08.28

ジークスター東京は、活躍する場を失っていた高校3年生のハンドボーラーにアピールの場を提供した。(C)ジークスター東京

ジークスター東京は、活躍する場を失っていた高校3年生のハンドボーラーにアピールの場を提供した。(C)ジークスター東京

 今シーズンから日本ハンドボールリーグに参入するジークスター東京が、8月10日、インターハイなどが中止になり、大学のスポーツ推薦へのアピール機会を失った高校3年生を対象に、複数の大学スカウトを招いてトライアウトを開催。筑波大や国士舘大、東海大など強豪大学のスカウトを前に、19名の男子高校生がプレーした。

 新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、3月末の全国大会から8月のインターハイ(予選を含む)までが中止となり、高校3年生のハンドボーラーは活躍する機会を失った。最終学年時の成長を大学関係者にアピールすることができなくなったため、特に全国大会未経験者にとってはスポーツ推薦を得づらい状況になってしまった。

 そうした高校3年生のハンドボーラーが将来を切り開くための機会と、大学スカウト関係者に新たな人材発掘の場を創出することを目的に、さらにはハンドボール界の成長を願って、ジークスター東京が今回のトライアウトを独自に開催。全国各地から集まった高校生のプレーを、関東近郊の13校の大学ハンドボール関係者が見守った。
 
 埼玉県立鴻巣高の川邊歩夢は、「在宅中は先生が送ってくれた動画のトレーニングを実践したりしました。ずっと悔しい気持ちがあったので、できるようになった時のための準備をしてました」とトライアウトに参加。「僕の高校は県でも強くはないのですが、ハンドボールが好きなので続けています。今回のトライアウトでは、参加者のレベルの高さを実感しました」と感想を語った。

 プレーを見守った家族からは、「試合がなくなってしまった中で、進路に不安がありましたが、こういうチャンスをいただき、感謝しています」との声が聞かれた。トップリーグである日本ハンドボールリーグは、8月29日に開幕。ジークスター東京の初戦は、アウェイでのトヨタ車体戦。無観客でのリモートマッチでのスタートになる。

取材・文●森本茂樹

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