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「東京がワクチンなしでも来年の五輪を開催できるかの試金石だ」体操・国際大会実施に海外メディアはどう報じたか?

THE DIGEST編集部

2020.11.06

先日、新型コロナで陽性反応を示した内村だが、その後大会の参加が決定。初の国際大会は無事に運営できるだろうか。(C)Getty Images

 スポーツファンならずとも、今夏に開催予定だった東京オリンピックが行なわれるのかどうかは大きな関心を寄せているだろう。

 新型コロナウイルスが猛威を振るって久しい昨今、数多くのスポーツイベントのみならず人が集まるイベントが中止、もしくは延期になり、「新しい生活様式」に少しずつ世間も馴染み始めている。しかし、新型コロナは世界的に収まる気配はなく、まだワクチンも開発されていない。来年に延期となってもなお、東京オリンピックが本当に開催されるかどうかは完全に不透明と言っていいだろう。

 そんな中、日本時間11月8日、オリンピック延期決定後では初となる国際大会が、東京・国立代々木競技場で開催となる。競技は体操だ。今回の大会ではアメリカ、中国、ロシアが参加し、一般客も2000人程度を収容して実施される見込みとなっている。
 
「初の国際大会開催」に向けては、カナダの大手メディア『スポーツネット』も熱視線を送り、「東京がワクチンなしでも来年の五輪を開催できるかの試金石だ」として記事を寄稿している。同紙では開催概要などに触れ、また日本プロ野球で先日3万人を動員し、安全に観戦できる環境を整えていることなど、日本のスポーツイベントの現況にも言及。

 しかし一方で、オリンピックには各国アスリートだけでも1万5400人が集結し、そこにはさらに多くのスタッフ、メディアなどが関係していることから「オリンピックは巨大なイベントであり、また別の話になる」と述べ、今回の体操国際大会に関して「日本政府とオリンピック委員会にとって最も大事なことは、他国のアスリートに日本への入国は安全であり、新型コロナを拡大させないような取り組みを行なっていると証明することである」と、冷静な立場で事態を見届けるとした。

 今大会には先日、「偽陽性」だった体操個人総合2連覇を含む7つのメダルを持つ内村航平も参加。すでにPCR検査では陰性と出ており、大会も無事開催される見通しだ。初の国際大会がどう運営されるのか。日本だけでなく、海外も要注目の案件と言えるだろう。

構成●THE DIGEST編集部

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