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ゴルフ

渋野日向子が迎える22歳の1日目。「ポンコツな1年」から実りある1年にするためにいかに戦うか?

THE DIGEST編集部

2020.11.15

11月15日、22歳の誕生日を迎えた渋野は、実りある1年につながるゴルフをしたいところ。(C)Getty Images

11月15日、22歳の誕生日を迎えた渋野は、実りある1年につながるゴルフをしたいところ。(C)Getty Images

 国内女子ツアーの『伊藤園レディス』2日目、渋野日向子は1バーディ、2ボギーの73で回り、通算1アンダーの42位タイでホールアウトした。

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 渋野にとって、この日の目標はただ1つ。しっかりと予選を通過して翌日(11月15日)に控えた22回目のバースデーをゴルフコースで迎えることだった。本来ならバースデーⅤと景気よくいきたいところだが、今大会は昨年予選落ちしており、けっして相性がいいわけではない。しかも、今季は不振が続き、国内女子ツアーに限れば3試合出場して予選カットをクリアした試合は1つもないのだ(先週のTOTOジャパンクラシックは予選カットなし)。残念ながら渋野が予選通過する保証はどこにもなかった。しかし、このことが逆に渋野にとっては良かったのかもしれない。試合でもなかなか感じることができないプレッシャーをしっかりと味わえたからだ。
 
 通算1アンダーで迎えた17番パー3。グリーン脇のバンカーにティショットを入れた渋野。ピンまでは20ヤードぐらいあったが、前日に11番と14番で2打目をバンカーに入れた結果、どちらもボギーを叩いている。嫌なイメージがつきまとうところだが、うまくパーにまとめてピンチを切り抜ける。それでもまだ安心できない。18番パー4では2メートルのパーパットを残してしまう。

「おそらく予選カットは1アンダーになるだろうな。さすがにイーブンパーでは難しいかなと考えて、後半はずっとプレーしていました」。たかが2メートルのパットと侮ることなかれ。今季は1メートル前後のパットに悩み続けてきた渋野だ。しかも昨年はこの18番でボギーを叩いて、1打足りずに予選落ちを喫している。そのことを忘れようにも忘れられない。嫌な思いが頭の中を駆け巡るうちに、プレッシャーも襲ってきた。「とりあえず手が震えずに打てますように……」と祈るしかない。ところが、いざストロークしてみると、手が震えるどころか、思いがけないほどいいストロークができた。
 

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