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ゴルフ

「自分じゃないみたい」渋野日向子が“冴えたパッティング”で首位奪取!マネジメント力が思わぬ幸運を…

山西英希

2020.12.12

2日目、4つスコアを伸ばしトップに立った渋野日向子。(C)Getty Images

2日目、4つスコアを伸ばしトップに立った渋野日向子。(C)Getty Images

 今季メジャー第4戦、LPGAツアー『全米女子オープン』2日目、これまで辛酸を舐めされ続けてきた海外ツアーで、渋野日向子がついにリーダーボードの頂点に名前を刻んだ。1打差の2位タイでスタートしたこの日は、6バーディ、2ボギーの67で回り、通算7アンダーまでスコアを伸ばし、2位以下に3打差をつけた。

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 今大会では予選ラウンドを2コースで行なっているため、初日にチャンピオンズGCのサイプレスクリークコース(6731ヤード・パー71)をラウンドした渋野は、2日目にジャックラビットコース(6552ヤード・パー71)を回ることになった。前者に比べてグリーンが小さいものの、コース全体の距離は200ヤード近く短くなっている。大雨、強風という天気予報がどれぐらい影響するのか心配だったが、スタート時間を早めたこともあり、その影響は最小限に抑えられた。ただ、初日に見せたグリーン上での絶妙な距離感とラインの読みが、コースが変わったことでどうなるかポイントではあった。
 
 しかし、この日の渋野は初日以上にパッティングで冴えを見せる。1番パー5でいきなり約6メートルの下りのラインを沈めて最初のバーディを奪うと、6番パー4では約4メートルを沈めて2つめのバーディを奪い、単独首位に立つ。バーディを奪えなかったホールでも確実にファーストパットを1メートル以内に寄せ、ストレスのないパーセーブを続けていた。

 後半に入ってもパッティングの冴えは衰えない。渋野自身が勝負どころだと読んだ10番パー5では、約3メートルのバーディパットをきっちりと決める。「9番パー5でバーディを奪えなかったので、同じパー5の10番をパーで終えると流れが悪くなると思っていたんです」という不安を吹き飛ばした。その後も3つのバーディを奪い、結局、前日の30パットよりもさらに少ない28パットで終えた渋野。世界のトップがグリーン上で苦しむ中、一人涼しい顔でボールを転がしていた。
 

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