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【朝日杯FS】ソダシの須貝調教師が送り込む2戦2勝のステラヴェローチェと、鋭い末脚がウリのレッドベルオーブに注目!

三好達彦

2020.12.19

サウジアラビアロイヤルカップで重賞初制覇したステラヴェローチェ。写真:産経新聞社

サウジアラビアロイヤルカップで重賞初制覇したステラヴェローチェ。写真:産経新聞社

 14年に開催競馬場を中山から阪神に移し、2017年にホープフルステークス(中山・芝2000m)がGⅠに昇格してからは、主にマイル以下の短距離を得意とする馬が顔を揃えるようになった朝日杯フューチュリティステークス(GⅠ、阪神・芝1600m)。今年の有力馬のプロフィールを見ていこう。

 デビューから2連勝で臨んでくるステラヴェローチェ(牡2歳)は、先週の阪神ジュベナイルフィリーズ(GⅠ)を制した須貝尚介厩舎(栗東)の管理馬。7月の新馬戦(阪神・芝1600m)は、4コーナーで先頭に立って逃げ込みをはかり、差してきた馬をクビ差で制して辛勝。その後、放牧休養を挟んだ復帰戦のサウジアラビアロイヤルカップ(GⅢ、東京・芝1600m)は不良馬場でのタフなレースとなったが、デビュー戦とは一変して直線9番手から豪快な追い込みを見せ、2着に3馬身差を付けて圧勝した。

 父は今春の宝塚記念(GⅠ)を制したクロノジェネシスを出してファンにも馴染み深くなった、凱旋門賞勝ち馬のバゴ。そのクロノジェネシスの戦績などによって「バゴ産駒はタフな馬場(時計がかかる馬場)が得意」という評が定説になるなか、不良馬場で強い競馬を見せたステラヴェローチェもそうした傾向があるのではないかと言う声もある。しかし、前走から手綱をとっている横山典弘騎手は「良馬場ならば、もっと切れ味が増す」と語っているという。GⅠの舞台で名うてのベテランが下したジャッジを現実のものにできるか、試金石の一戦となる。
 
 ディープインパクト産駒のレッドベルオーブ(牡2歳/栗東・藤原英昭厩舎)は、高いスピード能力が熱い注目を集めている。

 新馬戦(新潟・芝1600m)は追い込み切れず僅差の2着に敗れたが、2戦目の未勝利戦(中京・芝1600m)は2番手から突き抜けると、2着に3馬身半の差を付けて2歳レコードで圧勝。続くデイリー杯2歳ステークス(GⅡ、阪神・芝1600m)では4コーナー5番手から鋭い末脚を繰り出し、1分32秒4という2歳レコードを記録して勝利を収めた。

 2戦連続でレコードタイムで勝ったことによる疲労が心配されたが、順調に回復を見せたことからGⅠに駒を進めてきたレッドベルオーブ。二つの勝ち鞍では折り合いに苦労する様子が見えたものの、追い切りに跨った福永祐一騎手は、状態の良さも含めて「心配はしていない」と語っている。
 

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