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「文句のつけようがない完璧な演技」羽生結弦が“王者の演技”で5年ぶりV!2位宇野昌磨、3位鍵山優真【全日本フィギュア】

THE DIGEST編集部

2020.12.26

貫禄の演技で5年ぶりに日本一に輝いた羽生。写真:森田直樹/アフロスポーツ

 長野市ビッグハットで開催されている『全日本フィギュアスケート選手権』。26日、男子フリースケーティング(FS)が行なわれ、オリンピック2連覇中の羽生結弦が215・83点、合計319・36点をマークし、5年ぶり5度目の優勝を飾った。

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 FSは、前日のショートプログラム(SP)の成績下位から順番に演技が行なわれた。SPで転倒し3位と出遅れた宇野昌磨は、第22滑走で登場し、『Dancing On My Own』を披露。サルコー、フリップ、トゥーループなど4本の4回転を決めた。途中のコンビネーションで手をつくなどのミスはあったが、ダイナミックな演技で観客を魅了させ、190・59点、トータル284・81点とした。
 
 先月のNHK杯を制した17歳の鍵山優真は、SPでは自己ベスト相当の98・60点(非公認)を記録。迎えたFSは、『アバター』の曲にのせて演技した。冒頭の4回転サルコーを綺麗に決めるも、続く4回転トゥーループでミス。しかし、その後は落ち着いて演技をし、4回転トゥーループ+3回転フリップを決めるなど、ほぼ完璧に滑り、180・19点、トータル278・79点とした。

 最終滑走は、SPでトップに立つ羽生だ。三味線や琴など和風のテイストが入った『天と地と』の曲に合わせて、貫禄の滑りを見せた。4回転ループ、4回転サルコー、4回転+3回転トゥーループなど完ぺきなジャンプを披露。音楽に合った優雅でしなやかなスケーティングをし、演技後は盛大な拍手で包まれた。「文句のつけようがない、全て完璧な演技」と解説も絶賛した。

構成●THE DIGEST編集部