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「自分たちのミスで、自分たちで崩れていった」石川祐希所属のミラノが敗退。コロナ感染者続出でチームの戦力に影響か?

THE DIGEST編集部

2021.01.07

石川は3枚のブロックを抜く一打を決めるなど奮闘したが、チームの勝利には結びつかず。(C)Lega Pallavolo Serie A

石川は3枚のブロックを抜く一打を決めるなど奮闘したが、チームの勝利には結びつかず。(C)Lega Pallavolo Serie A

 現地6日、イタリアの男子バレーボール セリエAの延期となっていた前半戦第10節が行なわれ、日本代表の石川祐希が所属するパワーバレー・ミラノが、イタス・トレンティーノにセットカウント0-3(18-25、17-25、15-25)で、今シーズン2度目のストレート負けを喫した。

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 当初、シーズン前半に予定されていたこの試合は、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、2度にわたる延期を経て開催にこぎつけた。両チームがともに出場するコッパイタリア準々決勝の組み合わせが、前半終了時の順位により決定するため、どちらにとっても重要な試合。ミラノは勝利すれば3位、フルセットに持ち込めれば敗れてもコッパ戦に4位で臨むことができたのだが、予想以上に苦しい戦いを強いられることになった。

 第1セットを2点先行でスタートさせたミラノだったが、トレンティーノの強力なサーブに阻まれ流れを引き寄せることができない。石川は効果的なサーブで立ち向かうが、相手守備を崩すまでに至らず。ミラノは終盤に2度の5連続得点を許してこのセットを落とした。

 第2セット、石川は序盤にブロック3枚の間を抜く技ありの一打やライトから目の覚めるようなクロスを決めるなど、奮闘。しかし、昨シーズンのミラノの躍進に大きく貢献したオランダ代表ニミル・アブデルアジズらの攻撃を封じることができずにこのセットを失うと、反撃の糸口を見つけられないまま、続く第3セットも落として、トレンティーノの11連勝を許すこととなった。
 
 石川を含む数名の選手が新型コロナウイルス感染から復帰して間もないことに加え、負傷により主砲のフランス代表ジャン・パトリが不在。苦しいチーム事情の中、12月に補強したスロベニア代表ティーネ・ウルナウトが、3日に行なわれた試合で26得点を挙げていたが、後半戦からの選手登録のためこの試合に出場できなかった。

 この試合で石川は、今シーズン初の一桁得点となる6得点(アタック6)に終わった。試合後には「1セット目の後半から3セット目終盤、(試合が)終わるまで、自分たちのミスで、自分たちで崩れていったのが、今日の1番の敗因だったと思います」と反省の弁を述べ、今後チヴィタノーヴァ、ペルージャと続く、強豪チーム相手には「ミスの量というのをもっと少なくしていかなければ」と気を引き締めた。

 復帰を果たしたばかりでまだ万全とは言い難い石川だが、コンディションを上げて今月に予定されている全8試合のハードスケジュールを乗り切ってほしいところだ。


 なお、現地27日に開催されるコッパイタリア準々決勝の組み合わせを決める前半戦のミラノの順位は、トレンティーノにストレートで敗れたことで、同7日に行なわれるヴェロバレー・モンツァの試合結果(対ラヴェンナ)により、5位もしくは、6位のいずれかが確定する。勝ち点が同数の場合は、得失セット率、再び同率の場合は、得失点率により、順位が決定する。

 ミラノは次戦、日本時間1月11日午前3時に開始予定の第18節で、直近4シーズンで優勝3回の強豪、2位(暫定)ルーベ・チヴィタノーヴァをホームで迎え撃つ。

構成●THE DIGEST編集部

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