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ラグビー

大西将太郎がサモア戦を斬る!「痺れたのはリーチのプレー。連続したアクションが姫野のジャッカルにつながった」【動画あり】

大西将太郎

2019.10.06

タックル後にすぐさま立ち上がってスペースに飛び出したリーチ(中央)のプレーが非常に効果的だった。写真:茂木あきら(THE DIGEST写真部)

タックル後にすぐさま立ち上がってスペースに飛び出したリーチ(中央)のプレーが非常に効果的だった。写真:茂木あきら(THE DIGEST写真部)

[ラグビーW杯]日本38-19サモア/10月5日/豊田スタジアム

 サモア戦はプラン通りの勝利でした。自分たちが思い描いたストーリーに沿って試合を進め、38-19の完勝。サモアもプライドがありますし、簡単には勝たせてくれないと思っていましたが、日本はそれを上回る強さを見せてくれました。

 最後の松島幸太朗のトライは、完全にスタジアムの気持ちが乗っていましたね。「あと1トライ絶対取ろうぜ!」という雰囲気が後押しし、日本の選手たちに勇気を与えていました。前回大会ではボーナスポイントが取れなかったことで決勝トーナメントに行けなかった面もあるので、選手たちもファンの皆さんも、「絶対にボーナスポイントを取る」という気持ちで一丸になっていた気がします。

 今回のサモア戦は、タイトな展開のなかでしっかりとペナルティーゴールで点を重ねていけば、最後のラスト10分、20分でトライを取れる時間が来ると思っていました。サモアの集中は最後まで続いていましたが、それでも75分から残り5分で2トライ。これこそ日本の真骨頂です。最後の最後に走り切って勝つことを目指して練習してきたチームですからね。粘る相手から4トライを取り切ったのは、成長の証だと思います。
 
 これで開幕から3連勝。前回大会で2連勝はしていましたが、ワールドカップでの3連勝は今回が初です。日本中がひとつになって選手たちにパワーを送り、それを選手たちがエネルギーに変えているのが伝わってきます。

 サモア戦で印象的だったのは、59分のプレーでした。ゴール前のピンチの時間帯をスクラムで踏ん張り、最終的に姫野和樹のジャッカルでターンオーバーしたシーンがあったと思います。ただ、私が痺れたのは、その前のリーチ・マイケルのプレーです。

 リーチはタックルした後、すぐさま立ち上がって相手のボールを越えてスペースに入り込みました。ひとつの仕事で終わらずに、さらにふたつ目の仕事をして前への推進力をもたらしたリーチのプレーが、姫野のターンオーバーにつながったんです。あれはサモア戦のベストプレーでした。

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