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石川祐希が攻守にわたりチームをけん引!ミラノがホームで2連勝「チームの手助けになれた」

THE DIGEST編集部

2021.01.25

第2セット、石川の交代出場からがらっと流れが変わり、逆転に成功した。(C)Powervolley Milnano

第2セット、石川の交代出場からがらっと流れが変わり、逆転に成功した。(C)Powervolley Milnano

 現地24日、イタリアの男子バレーボール セリエAの第20節が行なわれ、日本代表の石川祐希が所属するパワーバレー・ミラノが、キオエネ・パドヴァをセットカウント(26-28、25-22、25-17、25-20)で下して、ホームで勝利を収めた。

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 ミラノは、同21日に行なわれたモデナ戦で、悪夢の6連敗からの脱出に成功したばかり。負傷離脱していた主力メンバーも復帰して、好調だった前半戦の勢いが戻りつつある。この日は、途中出場でコートに立った石川が、昨シーズン所属していた古巣パドヴァを相手に、試合の流れを引き寄せる活躍を見せた。

 ミラノは、モデナ戦と同様に石川をベンチに温存、ミドルブロッカーに20歳のレアンドロ・モスカ(イタリア)を起用して試合をスタートさせるが、第1セットを落とす。

 第2セット、3連続失点で5-6と逆転を許したミラノは、ミスが続いたティネ・ウルナウト(スロベニア)をベンチに下げる。交代出場した石川は、瞬時の判断でコートの空いたスペースを狙った一打と1枚ブロックですぐに連続得点。これでリードを奪ったミラノは、優勢を保ったままこのセットを奪い返した。

 石川は、続く第3セットでも、相手ブロック上からのクロスといった攻撃はもちろん、守備でも得点に貢献。石川の投入により攻守ともにミスが減少したミラノは、ブロックやエースでも得点を重ねて、このセットを連取した。

 迎えた第4セット、得意のブロックアウトを狙った攻撃で先制点を挙げた石川は、ディグやセッター顔負けのトスでチームの追加点を引き出す。さらに、第2セットに続き1枚ブロックで相手の強打を阻止して、20-13とする。ミラノは、その後もリードを保持してこのセットを奪い、2連勝を飾った。
 
 石川は10得点(アタック7、ブロック3)を記録して、イタリアでのキャリア6シーズン通算ブロック決定本数100本を達成した。

 連勝に大きく貢献した石川は、試合後のコートインタビューで、「第1セットを落としたので、楽ではなく、難しい試合でした。途中出場して悪くないパフォーマンができ、チームの手助けになれたと思います」とコメント。「今後も重要な試合が多くあり、全員が最大限の力を出して臨む必要があります。それができれば、良いプレーに加え、勝利にも繋がるはずとチームは考えています」と、シーズン終盤へ向けて抱負を述べた。

 ミラノは次戦、日本時間1月28日午前3時から行なわれるコッパイタリア準々決勝で、イタス・トレンティーノとアウェーで対戦する。今月行なわれた直近の対戦はミラノのストレート負け。両チームは、コッパ戦の1週間後に再びリーグ戦で対戦が予定されている。トレンティーノ戦に向けて、石川は、「厳しい試合になると思いますが、チームは持てる力を100パーセント出し切って戦うだけです」と力強くコメント。石川とミラノの奮起に期待したい。

構成●THE DIGEST編集部

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