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モータースポーツ

MotoGP 中上貴晶が最新型のRC213Vを勝ち取るも「ホンダと話し合う必要がある」

甘利隆

2021.02.02

最新型のRC213Vを勝ち取った中上。最新スペックのマシンでどのような走行を見せるのだろうか。(C)Getty Images

最新型のRC213Vを勝ち取った中上。最新スペックのマシンでどのような走行を見せるのだろうか。(C)Getty Images

 2020年、MotoGPクラス3年目の中上貴晶(LCRホンダ・出光)は飛躍を遂げた。最高位こそ4位だっが、スティリアGPでは赤旗中断まで2位確実と思わせる走りを見せ、テルエルGPでは初ポールポジションを獲得した。

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 これまでは1年落ちのマシンを与えられてきたが、新たに結んだ契約では、ついに最新型のRC213Vを勝ち取った。

 しかし、話はそう簡単ではないようだ。中上自身、「僕たちはファクトリー・チームではなく、あくまでもサテライト・チームです。なので、まだどこまでパーツが回ってくるのか正確にはわかりません。もちろん、新しいパーツもテストしますが、それもいつになるのかわかりません。これらについてHRC(ホンダ・レーシング)と話し合う必要があります」と『motogp.com』のインタビューに答えている通り、まだ不明な部分があるようだ。

 レギュラーライダーによるオフィシャルテストが3月にカタールで予定されているが、右上腕骨の3度目となる手術を終え、リハビリ中のマルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)は不参加の公算が高い。新たにKTMから加入するポル・エスパルガロ(レプソル・ホンダ・チーム)は、まずマシンに慣れることが先決であり、今年からチームメイトとなるアレックス・マルケス(LCRホンダ・カストロール)も最高峰クラス2年目とキャリアが浅いため、ホンダでの経験が最も豊富なライダーとして、中上に期待される役割は大きい。
 
 2020年はマルク・マルケスのデータを分析し、スタイルを近付けることで好結果を残したが、2021型のRC213Vはフレームの横剛性を落とし、走行中のフィーリングがかなり異なると予測されている。フレーム剛性が高く、旋回力を引き出しにくいとされるRCV特有の乗りにくさの解消を狙ったためだと思われるが、もしかしたら新しいライディングスタイルの構築を迫られるかもしれない。

 だが、中上はこれらについて前向きに考えているようだ。「僕は1人ではありません。ポルはレプソル・ホンダに来るまでにKTMで多くの経験を積んでいますし、MotoGPマシンの操り方を熟知しています。彼はホンダのマシンにすぐに適応すると思います」

 2月9日には29歳を迎える中上。HRCの信頼をさらに高め、最新スペックのマシンを得て、今年こそ表彰台に立ってほしいところだ。

文●甘利隆
著者プロフィール/東京造形大学デザイン科卒業。都内デザイン事務所、『サイクルサウンズ』編集部、広告代理店等を経てフリーランス。Twitter:ama_super
 
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