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モータースポーツ

ル・マン24時間に美女トリオで挑んだフィッセールが「10年以内に女性がF1に登場する」と意欲

甘利隆

2021.02.04

(C)Getty Image

(C)Getty Image

 オランダ出身の女性レーシングドライバー、ベイスク・フィッセールが、「あっちにアイスクリーム屋さんがあった!」と人差し指で何かを示す様子を、自身のSNS(@beitskevisser)に投稿した。

 フィッセールは2020年、リシャール・ミル・レーシングからソフィア・フローシュ、タチアナ・カルデロンとの女性3人でヨーロピアン・ル・マン・シリーズ(ELMS)、ル・マン24時間耐久レースに参戦。伝統のル・マン24時間では総合13位、LMP2クラスで9位という結果を残した。
 
 おそらく画像は昨年のレースまたはテスト中のピットでのものだと思われる。

 この投稿にはチームメイトのフローシュが「私たちの家のこと?」と素早く反応。以前、フローシュはル・マン期間中にドライバー3人で一軒家をシェアし、「そこでの生活はとても楽しかった。そしていつもかたわらにはアイスクリームがあった(笑)」と話しており、書き込みはこの時のことを思い出してのものだろう。「その通り!」とフィッセールもすぐに返信している。

 お姉さん格のカルデロンも「スキットルズ(世界中で人気のソフトキャンディー)は?」とコメントし、愉快な合宿(?)生活だったことをうかがわせた。

 2021年もこの3人で昨年同様にヨーロピアン・ル・マン・シリーズ、ル・マン24時間に挑む予定だったが、参戦するシリーズをWEC(世界耐久選手権)にステップアップし、LMP2クラスの上位を目指す。
 
 またフィッセールは、F1のサポートレースとして計8戦が開催される女性ドライバー限定のフォーミュラカーによるチャンピオンシップ、Wシリーズにもエントリー。昨年は全戦が中止となったが、2019年にはランキング2位を獲得しており、チャンピオンの有力候補だ。なおWシリーズは、F1に参戦するために必要となるFIA(国際自動車連盟)のスーパーライセンスポイント対象レースとなる。

『NOS(オランダ放送協会)』のインタビューにはこう答えている。

「Wシリーズのチャンピオンになるのはそう簡単ではないけど、たくさんトレーニングしているし、ロックダウン以来、自宅のシミュレーターを使い、いろんなサーキットで昼夜を問わずシミュレーションレースしています。私は女性のF1ドライバーが10年以内に再び登場すると思う。私たちは若い女の子たちに刺激を与え、男性と同じくらい速く走れることを示したいの!」

文●甘利隆
著者プロフィール/東京造形大学デザイン科卒業。都内デザイン事務所、『サイクルサウンズ』編集部、広告代理店等を経てフリーランス。Twitter:ama_super

【画像】「アイスクリーム屋さんがあった!」女性レーサーフィッセールの投稿
 
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