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石川祐希が4連続得点された嫌な空気を断ち切る活躍!「コートで僕らのクオリティを示した」

THE DIGEST編集部

2021.02.04

攻守にわたり活躍し、チームを勝利に導いた石川(右端)(C)Powervolley Milnano

 現地3日、イタリアの男子バレーボール セリエAの第21節が行なわれ、日本代表の石川祐希が所属するパワーバレー・ミラノが、イタス・トレンティーノをセットカウント3-0(25-22、25-23、25-22)で下して、リーグ戦3連勝を飾った。

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 2017-18シーズン以来、トレンティーノとの対戦で白星がなかったミラノ。先日行なわれたコッパイタリア準々決勝では、負傷で主力選手を欠きながら健闘するも、ストレート負けに終わった。しかし、通算成績1勝15敗だった強敵との、ここ27日間で3度目の対戦は、中心選手が復帰したミラノが見事にリベンジを果たした。

 第1セット、ミラノは先発出場した石川のブロックが、相手エース、ニミル・アブデルアジズ(オランダ)のタッチネットを誘い先制点を奪う。石川は、接戦のなか迎えた中盤にも、好守の後に自らの強烈な一打でブロックアウトを奪うなどして、4連続得点に貢献。トレンティーノは、ニミルのエースを起点に粘りを見せるも、ミラノが逃げ切りこのセットを先取した。

 第2セットは、ミラノがオポジットのジャン・パトリ(フランス)のサービスで、相手守備を崩して序盤に6連続得点を挙げる。さらに、フェイントやブロックアウトなど石川の多彩な攻撃で、追加点を挙げて最大5点差とする。トレンティーノは第1セットに続き、ニミルのサービスで終盤に猛攻を仕掛けるが、2度目のセットポイントをものにしたミラノがこのセットを連取した。

【画像】石川祐希の活躍を伝えるパワーバレー・ミラノ
 第3セットは、両チームのハイレベルな守備によりラリーが続く展開となる。ミラノは、石川の相手ブロックを利用したリバウンドから得点を重ねるが、中盤にニミルのサービスに崩されてトレンティーノに4連続得点を許す。そこで嫌な空気を断ち切ったのが石川。絶妙なレセプションで速攻に繋げてブレークに成功すると、リズムを取り戻して再びリードを広げる。終盤に2点差まで追い上げられるも、チーム力で上回ったミラノが、リーグ戦16連勝中だったトレンティーノをストレートで倒して、今シーズン最後のホーム戦で大きな勝利を収めた。

 10得点(アタック9、ブロック1)を記録した石川は、試合後のインタビューに、「最高の試合でした」とイタリア語でうれしさを表現。続けて、「ミラノは守備がとても良かった。レセプションは、エースを決められた場面もあったので、良かったとは言えないかもしれません。それでも、チームは最後まで調子をキープできました。良いパフォーマンスに加え、特にチームプレーができていたと思います」とコメント。「先週のコッパイタリアでは3-0で敗れましたが、雪辱を果たすことができました。コートで僕らのクオリティを示した試合だったと思います」と力強く語った。

 ミラノは次戦、日本時間2月8日午前3時30分から行なわれる今シーズン最終節で、5位(暫定)のブルーエナジー・ピアチェンツァとアウェーで対戦する。(延期となっている第16節のラヴェンナ戦は、同11日に開催予定)

構成●THE DIGEST編集部
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