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「なんとも言えない気持ち…」高梨沙羅が銅メダルに悔しさを滲ませる!悲願の金はLHにお預け【世界選手権】

THE DIGEST編集部

2021.02.26

金メダル候補筆頭と目された高梨だったが、わずか3.3ポイント及ばず銅メダルに終わった。(C)Getty Images

 ドイツ・オーベストドルフで開催されている『ノルディックスキー世界選手権』は、現地2月25日(日本時間26日)にジャンプ女子個人ノーマルヒル(ヒルサイズ=HS106メートル)の決勝が行なわれ、2018年平昌五輪銅メダリストの高梨沙羅が登場。104メートル、100メートルの合計276.3点で、銅メダルに終わった。

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 前日の予選では最長不倒103メートルで142.6点をマークし、全体1位で決勝へ進出。そして迎えた木曜日の決勝では、1本目に104メートルで3位につけ、勝負の2本目は100メートルでフィニッシュし、順位を上げられなかった。優勝を飾ったエマ・クリネツ(スロベニア)の合計279.6点とはわずか3.3ポイント差だ。

 W杯では最多の60勝を誇りながら、これまで五輪と世界選手権の個人種目で金メダルを獲得できていない高梨。下馬評もすこぶる高く、今季の好調をそのまま持ち込みたかったが、またしても頂点には届かなかった。試合後、フラッシュインタビューに応え、「正直言うと、なんとも言えない気持ちでいまはいっぱい」と率直な気持ちを吐露。続けて「今日は風の状況が目まぐるしく変わって、本当に誰が勝つか分からないなかではあったと思うんですけど、私は私で自分のやるべきことはできたと思う」と冷静に振り返った。
 
 3位という結果に悔しさを滲ませるも「ずっと『自分のジャンプスタイルっていうものを作っていく』っていうことをテーマにやってきたので、それが少しずつできつつあった」とも語った。

 26日に女子団体、27日に混合団体、そして今大会から初めて開催されるラージヒル(3月2~3日)の出場を予定している。「しっかり自分のやるべきことに集中して、この世界選手権でいいものを収穫できたらいいなと思います」と前を向いた。

構成●THE DIGEST編集部
 
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