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ラグビー

誰が呼んだか「死のプール」。イングランド、アルゼンチンらと同居する日本代表のラグビーW杯を日程から占う!

向風見也

2021.02.28

前回の日本大会で8強入りを果たした日本代表は、さらなる上を目指してフランス大会に挑む。(C)Getty Images

前回の日本大会で8強入りを果たした日本代表は、さらなる上を目指してフランス大会に挑む。(C)Getty Images

 2023年のワールドカップフランス大会の試合日程が日本時間の2021年2月26日夜、発表された。2019年の自国開催大会で初めて8強入りした日本代表は、試合間隔の拡大に後押しされながら再び底力を蓄える。

 親交の深いジェイミー・ジョセフヘッドコーチらを支える藤井雄一郎ナショナルチームディレクター(NTD)は、オンライン会見で述べた。

「自分たちの行ったことのない場所まで行くのが次の目標になる」

 誰が呼んだか「死のプール」。昨年12月の組み合わせ抽選会で、日本代表は前回準優勝のイングランド代表、南半球4強に位置するアルゼンチンと同じ“死のプール“の予選D組へ入った日本代表。上位2傑以内に残り決勝トーナメント行きを目指すための1次予選では、以下の日程が組まれた(※はカード未決定)。

 9月10日 対アメリカ大陸2=※(トゥールーズ)
 9月17日 対イングランド代表U(ニース)
 9月28日 対オセアニア大陸1=※(トゥールーズ)
 10月8日 対アルゼンチン代表(ナント)

 目玉となりそうなのは2つ目と4つ目のゲームだ。
 
 日本大会でも日本代表は、参加した予選A組で強豪のアイルランド代表、スコットランド代表とそれぞれ2、4戦目でぶつかった。

 当時は、初戦の直前になって練習球と試合球の感覚が異なる可能性が発覚。試合前練習で「(思っていたより)でかっ! と思いました」とはある選手は語っていた。格下のロシア代表を相手に、過緊張から先制を許したものの、それでも大会前からの準備を実らせ、4連勝で列島を沸かせた。

 日本代表は、フランス大会も日本大会と同じ首脳陣で臨むのを目指す。そのため藤井NTDは、次なる舞台を「前回同様の調整でいい。コーチ陣はやりやすいんじゃないか」と見据え、こうも補足する。

「例えば(初戦では)ロシア代表戦で起きたミスを起こさないようやると思うし、その後に気持ちをどうもっていくか(も経験済み)」

 フランス大会の試合間隔はそれぞれ中6日、中10日、中9日。中6~7日で試合ができた日本大会よりも余裕がある。

 フランス大会のスケジュールは、従前からの大きな変更点のひとつだ。

 過去は一部の強豪国を除き中3~4日といったタフな日程を強いられてきたが、今回は参加選手の健康、安全を保護する観点から予選プール中の試合間隔で最低でも中5日が確保されると決まった。
 

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