今年の国内ツアー第2戦『明治安田生命レディスヨコハマタイヤゴルフトーナメント』は大会2日目を消化し、21歳の稲見萌寧が7バーディ、1ボギーの「66」をマーク。トータル10アンダーにまでスコアを伸ばし、単独首位に立った。
最大風速18メートルと台風並みの強風が吹き荒れたこの日、稲見の作戦は「耐えるゴルフ」のはずだった。風が強くなればそれだけボールをコントロールしにくくなるうえ、左右のブレはもちろん、縦の距離感も合わせにくいからだ。
大会初日に「68」をマークして貯金を作り、2日目はスコアを崩さずにキープすることを第一に考えていた稲見だったが、スタートの1番パー4でピンまで残り108ヤード地点から9番アイアンを使ってコントロールショットを放ち、いきなりピン手前1メートルの好位置につける。これを沈めてバーディを奪ったのが口火となり、気がつけば6つもスコアを伸ばす、“攻めのゴルフ”に変わっていた。
決して、攻め急いだわけではなかった。風向きが刻一刻と変わる状況下でも焦ることなく、自分なりに風を読み、冷静に距離を図りながらラウンド。稲見がこの日奪った7つのバーディのうち4つが2メートル以内につけられたのも、彼女の冷静な判断があればこそと言える。
もちろん、技術的な裏付けがなければ悪条件の下で「66」をマークすることはできない。昨年、稲見のパーオン率は73・40パーセントだった。一昨年の78・21%から比べると大きく数字を落としている。当然、パーセンテージが高ければ高いほど好スコアを叩き出すチャンスは増えるだけに、なんとしてでも数字を戻すことが大きな課題だった。
同時にドライバーの飛距離と正確性もアップさせようと画策した稲見がオフに取り組んだのが、徹底したトレーニングによる体幹の強化だった。
練習の一環としてキックボクシングを取り入れるなど、身体を徹底的にいじめ抜いたことでドライバーの飛距離が伸び、強いボールを打てるようになったという。本人は、トレーニングの効果をこう分析する。
「ドライバーを振りにいったときの瞬発力が増したことと、スイング中に身体のブレが少なくなってきているぶん、ボールへの力の伝わり方が変わってきたからだと思います」
最大風速18メートルと台風並みの強風が吹き荒れたこの日、稲見の作戦は「耐えるゴルフ」のはずだった。風が強くなればそれだけボールをコントロールしにくくなるうえ、左右のブレはもちろん、縦の距離感も合わせにくいからだ。
大会初日に「68」をマークして貯金を作り、2日目はスコアを崩さずにキープすることを第一に考えていた稲見だったが、スタートの1番パー4でピンまで残り108ヤード地点から9番アイアンを使ってコントロールショットを放ち、いきなりピン手前1メートルの好位置につける。これを沈めてバーディを奪ったのが口火となり、気がつけば6つもスコアを伸ばす、“攻めのゴルフ”に変わっていた。
決して、攻め急いだわけではなかった。風向きが刻一刻と変わる状況下でも焦ることなく、自分なりに風を読み、冷静に距離を図りながらラウンド。稲見がこの日奪った7つのバーディのうち4つが2メートル以内につけられたのも、彼女の冷静な判断があればこそと言える。
もちろん、技術的な裏付けがなければ悪条件の下で「66」をマークすることはできない。昨年、稲見のパーオン率は73・40パーセントだった。一昨年の78・21%から比べると大きく数字を落としている。当然、パーセンテージが高ければ高いほど好スコアを叩き出すチャンスは増えるだけに、なんとしてでも数字を戻すことが大きな課題だった。
同時にドライバーの飛距離と正確性もアップさせようと画策した稲見がオフに取り組んだのが、徹底したトレーニングによる体幹の強化だった。
練習の一環としてキックボクシングを取り入れるなど、身体を徹底的にいじめ抜いたことでドライバーの飛距離が伸び、強いボールを打てるようになったという。本人は、トレーニングの効果をこう分析する。
「ドライバーを振りにいったときの瞬発力が増したことと、スイング中に身体のブレが少なくなってきているぶん、ボールへの力の伝わり方が変わってきたからだと思います」