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格闘技・プロレス

首位のペルージャを相手に善戦!石川祐希がプレーオフ4強入りを懸けた激戦で孤軍奮闘

THE DIGEST編集部

2021.03.15

先発に起用された石川は、強烈なスパイクを打ち込んでチームに勢いをもたらした。 (C) Lega Pallavolo Serie A

先発に起用された石川は、強烈なスパイクを打ち込んでチームに勢いをもたらした。 (C) Lega Pallavolo Serie A

 現地時間3月14日、イタリアの男子バレーボール、セリエAの2020-21シーズンのプレーオフ準々決勝第2戦が行なわれ、日本代表の石川祐希が所属するパワーバレー・ミラノは、リーグ首位のシル・セーフティ・ペルージャにセットカウント3-1(25-23、23-25、23-25、20-25)で敗れた。

 ミラノは2セットダウンの土壇場から逆転で大金星を挙げた第1戦に続き、この日も石川を先発起用した。

 注目の第1セットはミラノが石川のレフトからの強烈なクロスなどでポイントを重ね、序盤のリードを奪う。さらにペルージャの要であるウィルフレド・レオン(ポーランド)の強力なサーブを石川が巧みにカットしてからの3連続得点をもぎとったミラノは、第1セットを先取する。

 続く第2セットでも石川は、ブロックアウトを狙った攻撃や完璧なバックアタックを決めるなど活躍。しかし、ミラノは一時5点差に広げたものの、終盤にミスを連発して20-20とされると、そこからレオンの連続ポイントなどで逆転されてセットを落とした。

 第3セットの中盤に波乱が起きる。石川のサーブで守備が乱れたペルージャが、後衛であるセッターがアタックラインを越えてネット上端より高い位置から返球。アタックヒットの反則に見えたものの、審判はペルージャにポイントを与える。

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 すると、これにミラノのロベルト・ピアッツァ監督が猛抗議。それでも判定は覆らず、抗議を続けた同監督は退場となる。指揮官不在もあってリズムを乱したミラノは、レオンにボールを集めて猛攻に転じたペルージャに屈し、あっさりとセットを落としてしまう。

 なんとかフルセットに持ち込みたいミラノは、第4セットに石川の効果的なサーブを起点にリードを奪う。だが、その後にミスが続いて逆転されると、終盤の5連続得点で勢いに乗ったペルージャの軍門に降った。

 すべてアタックによる12得点を記録した石川の活躍もむなしく、主導権を握っていた第2、3セットを取り逃したことが悔やまれるミラノ。だが、第1戦に続き、強敵ペルージャを追い込んだ勢いは次戦への布石となったはずだ。

 準決勝進出を目指し、負けられない最終戦は、日本時間22日の午前2時からペルージャの本拠地で行なわれる。いまやエース格にまで成長している石川がチームを奮起させてくれることに期待したい。

構成●THE DIGEST編集部

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