昨年はマルク・マルケスの欠場が大きく影響し、屈辱の未勝利に終わったホンダ。2021年型のRC213Vはフレームの横剛性を落とし、乗りやすさ、旋回性を向上させ、王者奪還を狙っているようだ。
一方、3勝を挙げて大躍進したKTMは、プレシーズンテストでは目立つところがなかった。好対照を見せた巨大メーカーの2021年は、果たしてどうなるのだろうか?
[レプソル・ホンダ・チーム]
#93 マルク・マルケス
#44 ポル・エスパルガロ
レースが開催される予定のスペイン・カタルーニャ、ポルトガル・アルガルヴェの両サーキットをMotoGPマシンの公道仕様、RC213V-Sで練習走行し、開幕戦出場も囁かれたマルク・マルケスだったが、昨年負った右上腕骨の回復が間に合わず、カタール・ラウンド2連戦を欠場することとなった。ライバルに最大50ポイントのハンデを背負うことになるが、2019年までの走りを取り戻せれば十分に挽回は可能だ。その間の代役は昨シーズン同様、テストライダーのステファン・ブラドルが務める。
KTMから移籍したポル・エスパルガロは、しばしば“マルケス・スペシャル”と揶揄され、乗りこなすのが難しいとされるRC213Vにうまく順応している。
チームマネージャーのアルベルト・プーチが見立てた通り、昨季まで走らせていたRC16と同じV4エンジンを積み、ハードなブレーキングが必要とされるRCVのキャラクターと自身のライディングスタイルとの相性も悪くはなさそうだ。限界を探っている段階ということもあるが、他のホンダライダーが多くクラッシュする中、プレシーズンテストでの転倒は1回。総合10番手ながらすでに陣営トップのタイムで走っている。昨シーズン、KTMで後輩たちに先を越されてしまった悲願の初優勝を果たすのも時間の問題に違いない。「もっとホンダのバイクについて学ばなければならない」と謙虚だが、少なくとも2019年に加入し、実力を発揮できず、引退に至ったホルヘ・ロレンソのようなことにはならなさそうだ。
2021年型のマシンはフレームの横剛性を落とし、乗りやすさ、旋回性の向上を狙っているようだが、テスト最終日が強風によりコースに砂が浮く悪コンディションだったこともあり、まだまだセッティングが煮詰まっていない。そのスイートスポットをいかに早く見つけるかも王座奪還への鍵となる。
一方、3勝を挙げて大躍進したKTMは、プレシーズンテストでは目立つところがなかった。好対照を見せた巨大メーカーの2021年は、果たしてどうなるのだろうか?
[レプソル・ホンダ・チーム]
#93 マルク・マルケス
#44 ポル・エスパルガロ
レースが開催される予定のスペイン・カタルーニャ、ポルトガル・アルガルヴェの両サーキットをMotoGPマシンの公道仕様、RC213V-Sで練習走行し、開幕戦出場も囁かれたマルク・マルケスだったが、昨年負った右上腕骨の回復が間に合わず、カタール・ラウンド2連戦を欠場することとなった。ライバルに最大50ポイントのハンデを背負うことになるが、2019年までの走りを取り戻せれば十分に挽回は可能だ。その間の代役は昨シーズン同様、テストライダーのステファン・ブラドルが務める。
KTMから移籍したポル・エスパルガロは、しばしば“マルケス・スペシャル”と揶揄され、乗りこなすのが難しいとされるRC213Vにうまく順応している。
チームマネージャーのアルベルト・プーチが見立てた通り、昨季まで走らせていたRC16と同じV4エンジンを積み、ハードなブレーキングが必要とされるRCVのキャラクターと自身のライディングスタイルとの相性も悪くはなさそうだ。限界を探っている段階ということもあるが、他のホンダライダーが多くクラッシュする中、プレシーズンテストでの転倒は1回。総合10番手ながらすでに陣営トップのタイムで走っている。昨シーズン、KTMで後輩たちに先を越されてしまった悲願の初優勝を果たすのも時間の問題に違いない。「もっとホンダのバイクについて学ばなければならない」と謙虚だが、少なくとも2019年に加入し、実力を発揮できず、引退に至ったホルヘ・ロレンソのようなことにはならなさそうだ。
2021年型のマシンはフレームの横剛性を落とし、乗りやすさ、旋回性の向上を狙っているようだが、テスト最終日が強風によりコースに砂が浮く悪コンディションだったこともあり、まだまだセッティングが煮詰まっていない。そのスイートスポットをいかに早く見つけるかも王座奪還への鍵となる。