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格闘技・プロレス

「残忍な左フック!」「雷のような破壊力だ」ガヌーの衝撃KOに海外メディアが驚嘆! ジョーンズ戦実現に動きも【UFC】

THE DIGEST編集部

2021.03.28

ミオシッチ(左)を凌駕するパワーでKO勝ちを収めたガヌー(右)。圧巻の内容に海外メディアも驚きを隠さない。(C)Getty Images

ミオシッチ(左)を凌駕するパワーでKO勝ちを収めたガヌー(右)。圧巻の内容に海外メディアも驚きを隠さない。(C)Getty Images

 衝撃のKO劇だった。

 現地時間3月27日、アメリカ最大の総合格闘技団体『UFC』は、ラスベガスで「UFC260」を開催。大注目のメインで行なわれたヘビー級タイトルマッチでは、挑戦者で同級ランク1位のフランシス・ガヌー(カメルーン)が、3年前に敗れていた王者スティペ・ミオシッチ(米国)から2R途中のKO勝利を収めた。

 迫力満点の両者の攻防は、ショッキングな決着を見た。

 右左の逆ワンツーでダウンを奪ったガヌーは、一気に王者を金網へと追いつめてクリンチアッパーを連打。危機を脱しようとなんとかもがくミオシッチは右ストレートで応戦するも、カメルーンの剛腕戦士がカウンターで左フックを炸裂させ、因縁の相手を打ちのめした。

 2018年から4戦すべてで、1R以内でのKO勝利を飾る“秒殺劇”を演じてきたガヌー。リベンジを果たした試合後には「最高の気分だ。若い頃に必ずUFCのトップに立つと自分自身に約束した。そしてそれを証明することができた」と上機嫌で話した。

 ガヌーの圧巻KOは海外でも小さくない話題を呼んでいる。英スポーツ専門ラジオ局『talkSPORT』は、「復習に燃えていた“プレデター”は驚異的かつ残忍な左フックでミオシッチをめった打ちにした。彼のスキルは大幅に向上している」と絶賛。さらに英公共放送『BBC』は、レポート記事で次のように評している。

「ミオシッチという、UFC史上でも最強の部類に入る男を倒したガヌー。彼が王者をノックアウトした左は、雷のような破壊力を持っていた。またこの勝利は、母国カメルーンを難民として去り、パリで決して裕福とは言えない生活を送っていたガヌーが、その生涯で求めてきたUFC最強の座を決定づけるものとなった」

【動画】ミオシッチの顎がぐにゃり…。ガヌーの驚愕KOの決定的瞬間はこちら
 気になるのが次戦の相手だ。ツイッター上で対戦をアピールし続けている元ライトヘビー級王者ジョン・ジョーンズが最右翼と目されるなかで、ヘビー級王者となったガヌーは、興味深いコメントを残した。

「ジョン・ジョーンズは間違いなく総合格闘技界で史上最高だ。彼が上位に名を連ねている事実が、UFCを面白くしている。だが今回は俺がチャンプで、彼がチャレンジャーだ。いままでとは違う。7月でも8月でも、俺はいつでもいい。彼が準備できているならね。彼は『カネで示せ』とごねているようだが、カネを見せてあげてくれよ。いつでも俺は行ける。ベイビー、俺は逃げも隠れもせずにここにいる!」

 ガヌーのコメントを受け、ジョーンズは「俺は本当に戦いたいと思っている。ただ、それに見合った対価を支払ってもらいたい」とあらためてツイッターで発信。さらに「なぜ戦いの価値に見合った金額をもらいたいと言っただけで、ビビってると言われなきゃならないんだ。侮辱だぜ」と続けた。

 このジョーンズの反応を見るかぎりでは、ガヌーとの一戦はしばらく先になりそうだ。

構成●THE DIGEST編集部
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