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「わずか2年で…」池江璃花子の歓喜の東京五輪行きに海外メディアも驚嘆!「イケエが目覚ましい偉業を成し遂げた」

THE DIGEST編集部

2021.04.05

病から奇跡的な復活を遂げた池江に海外メディアからも賛辞が相次いでいる。 (C) Getty Images

 心を揺さぶる泳ぎだった。

 4月4日に行なわれた東京五輪代表の選考会を兼ねた日本選手権で、100メートルバタフライ決勝に登場した池江璃花子(ルネサンス)は、「準決勝より速いタイムで泳げたら」と公言していた通りに57秒77(準決勝は58秒48)で泳ぎ切って1位でフィニッシュ。400メートルメドレーリレーの選考基準を上回って東京五輪への切符を掴んだ。

 昨年に白血病から復帰し、目標を24年のパリ五輪に設定して努力を重ねてきた池江は、試合後の取材で「最後の踏ん張りがしっかりできた。あとは気持ちでここまで来たかなと思う」と好タイムを叩き出した要因を分析。そのうえで、レース後の率直な感想をこう振り返った。

「どれだけ泳いでも誰にも勝てなかった時は辛かった。だからこそ、ほんとに言葉にできないような。表現できないような、そんなうれしい気持ちになった。あの一瞬でも今までの自分の辛かったこととか、いろいろ思い出した。けど、ここまで戻ってこれたことがすごくうれしかった」

 20歳が見せた泳ぎに世界でも驚きの声が上がっている。英公共放送『BBC』は、「白血病と診断されてからわずか2年でイケエは復活した」とレポート。さらに米専門メディア『SWIM SWAM』は「東京でリカコ・イケエは目覚ましい偉業を成し遂げた」と絶賛した。

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「次のパリ五輪を目標にして日々の物事を彼女は進めてきた。しかし、彼女の忍耐力と決意、そして持って生まれた才能が素晴らしい結果と新たな目標をもたらした。今回の優勝はまさに感動的なものだ」

 世界も驚く泳ぎを見せた池江だが、「まさか7秒台が出るとは思わなかった」と語り、早くも東京五輪に向けた自身の課題を口にした。

「このタイムではまだ世界と戦えるかと言われたらそういうわけではない。さらにここから高みを目指していきたいなという風に思います」

 早くも世界へ意識を向けた池江。そのタフさには感服するばかりだ。

構成●THE DIGEST編集部