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格闘技・プロレス

ついに復帰の“鬼将軍”ガッツ石島、王者・木下亨平にまさかのタイトル敗戦も「インディー統一」の野望は揺らがず!【TTT】

THE DIGEST編集部

2021.04.18

体重差のある木下とのタイトルマッチに敗れたガッツだったが、久々の復帰戦で“らしさ”は随所に見せた。

体重差のある木下とのタイトルマッチに敗れたガッツだったが、久々の復帰戦で“らしさ”は随所に見せた。

 4月17日、“インディー統一”を掲げるプロレス団体TTT(TOTAL TRIUMPH TEAM)「ATTACK 4」が新木場の1stRingで行なわれた。

 前大会同様、コロナ禍の中でも140人の上限いっぱいの観客が詰め寄せ、完売御礼の札止めとなったなかで、TTTの現場責任者であるガッツ石島がリングに帰ってきた。

 昨年末の試合で左鎖骨を骨折し、「暫くは痛みで眠れなかったですね。単純に手術も入院も辛くて…」と苦しい胸の内を吐露していたガッツは、1月の正月興行を始め、旗揚げ1周年を含むTTTの4大会を欠場。表舞台からは一線を引かざるを得ない状況下で、「会社から現場監督を任せていただいているのに試合が出来ず、迷惑をかけている申し訳なさが強く有りました」と悔しい思いを押し殺し、団体のために雑務をこなし続けた。

 選手としても「怪我が原因で防衛戦が出来ずベルトを返上してしまった事が悔しかった」。第10代CCWカナディアンヘビー級王者でもあったガッツは、TTT所属では一番若く、成長著しい佐山駿介を相手に、1周年記念大会でタイトルマッチが決まっていながら実現できなかった現実を悔やんでもいた。
 
 ガッツの不在中は、トップ戦線で活躍した佐山や、怪我から復帰したTORU、電撃入団の瀧澤晃頼がTTTのリングを支えた。そのおかげで“大将”は治療に専念できる環境が整い、「2月にはトレーニングを再開できました。身体も動かすことができず辛かった分、精力的に動きました」と復帰へ向けピッチを上げ、3月28日には他団体で待望の復帰を果たしていた。

 そのTTT復帰戦は、メインでのCCWカナディアンヘビー級のタイトルマッチとなった。「必ずベルトを取る」と誓う裏には「元々自分が保持していたベルトを取り返す」と「後輩の佐山駿介の敵討ち」、さらに試合前に決定した“TTT認定インディー統一無差別級王座”の設立で「今日ベルトを取って、いま流行りのベルト統一をしたい」という野望を含めた3つの想いを抱えていた。

 復帰戦のガッツと王者・木下亨平。約50キロの体重差のある両雄は、ゴングが鳴った直後からそれぞれの持ち味を見せる。スピードとキレが持ち味の小兵・木下に、ガッツはパワーで圧倒しにかかった。
 
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