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モータースポーツ

角田裕毅の“資質“を英国人レジェンドも称賛! ブランドルは「自信、スピード、才能がある」、ヒルは「完璧なパッケージ」

THE DIGEST編集部

2021.04.28

角田の才能を評価するヒルは、「勝利を挙げる可能性は十分にある」とも語った。(C)Getty Images

角田の才能を評価するヒルは、「勝利を挙げる可能性は十分にある」とも語った。(C)Getty Images

 F1第2戦のエミリア・ロマーニャ・グランプリでは、予選、決勝レースでスピンを喫して満足のいく結果を残せなかったアルファタウリの角田裕毅。ルーキーにとっては、高い授業料を払わされるレースとなった。

 とはいえ、そのドライビングや姿勢は多くのレース関係者からいまだに高く評価されており、この7年ぶりに登場した日本人ドライバーが新たな歴史を生み出す可能性があると見る者は少なくない。

 かつてティレル、ブラバム、ベネトン、マクラーレン、ジョーダンなどに所属し、9度表彰台に上がった元F1ドライバーのマーティン・ブランドルは、スポーツ専門チャンネル『Sky Sports』で、角田を「明らかにスピードと才能を持っている」と評した。

 1996年にF1を引退して以降も長くレース活動を行なってきた英国人は、下部カテゴリーに参戦していた頃の角田を振り返り、「F2では非常に良いレースを見せていたが、他の優れたドライバーと比べて、彼が傑出していたかどうかは分からない」としながらも、この日本人のある部分に感銘を受けたという。

「このような最高レベルの競技では、才能だけでなく、“頭”も大事になってくる。角田は20歳でF1のパドックに足を踏み入れたが、そのレース経験とは比例しない大きな自信を持っている。それに加え、明らかなスピードと才能を有しており、本当に素晴らしい」
 
 また、同じく英国の元ドライバーで、1996年には年間王者にも輝いたデイモン・ヒルも、角田に高い可能性を見出しており、大きな期待もかけている。

「ユウキはF1に昇格して、とても快適そうだ。彼のような新しい世代の選手は、信じられないぐらいに、あらゆる面で準備が施されている。彼らはF1に昇格した時にはすでに、完璧なパッケージだ。場違いな所にいる感じや、居心地の悪さを窺わせることはなく、成功するために、そこにいる」

 新世代の特徴をこのように述べたヒルは、2000年代生まれのファーストF1ドライバーのキャリアについて「ピエール・ガスリーがアルファタウリで成し遂げたことを見れば、この日本人ドライバーが勝利を挙げる可能性は十分にある」と明るい展望を示した。

 2戦目を終えたばかりだが、早くも随所にポテンシャルの高さを見せている20歳は、偉大なF1ドライバーの先輩たちの評価に相応しいパフォーマンスを発揮し、新たな歴史を作り上げることができるか。

構成●THE DIGEST編集部

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