格闘技・プロレス

東郷の介入が仇となったEVILがまさかの“誤爆”! 矢野がKOPWを死守「わかったろ! 明けない闇はないんだ!」【新日本】

どら増田

2021.04.29

必殺(?)のローブローでEVILに致命的なダメージを負わせた矢野がタイトルをなんとか死守した。(C)新日本プロレス

 4月28日、新日本プロレスはビッグマッチ『レスリング薩摩の国』を鹿児島・西原商会アリーナ(鹿児島アリーナ)で開催。そのセミファイナルを飾った「KOPW 2021」争奪戦では、現保持者の矢野通が自身の提案による「暗闇創造黒頭巾マッチ」でEVILと対戦した。

 ここまでありとあらゆる駆け引きを繰り広げてきた両雄。だが、ついに実現したシングルでの直接対決でも、変則ルールならではの攻防を繰り広げる。

 勝負が動いたのは、終盤だ。EVILのマネージャーのディック東郷が場内を暗転させる。この予期せぬ出来事に矢野がピンチに。だが、この窮地をまさにマジックのように切り抜けると、EVILに黒頭巾を被せ、いつものように介入してきた東郷を突き飛ばす。

 すると、東郷を敵と勘違いしたEVILがまさかの"誤爆"。咄嗟に黒頭巾を脱ぎ、大の字で横たわるマネージャーを見て驚く相手の隙を矢野は見逃さなかった。すかさずローブローを放つと、間髪入れずにEVILに黒頭巾を被せ、横入り式エビ固めで電光石火の3カウントをもぎ取った。

 黒く染められたトロフィーに金色のスプレーで塗り直し「素晴らしい姿に戻った」とドヤ顔を浮かべる矢野。かたやEVILは頼りにしていた東郷の介入が仇となった。

【動画】EVIL&東郷に同時炸裂! 矢野の渾身ローブローはこちら
 インタビューブースでも矢野は上機嫌。「見てくれ! 見てくれ、この太陽に照らされたような、 金色に輝くマイベイビーを!」と叫ぶと、「オー! 前よりも輝いている! 前よりも! もっと輝いている! マイベイビー……」とふらつきながらつぶやき、こう続けた。

「こんなに嬉しいことはない。お前らもこれでよくわかったろ。明けない闇はないんだ。俺も、ギリギリまで追い詰められた。もう、夜も寝れず、昨日も実は30分しか寝てない。でも! そんな中でも! 信じ続ければ、こうやって、輝きを取り戻せる。美しい! 素晴らしい! マイベイビー!」

 念願のKOPWのトロフィーを死守した矢野。文字通り快哉を叫んだ男は、次期挑戦者とはいかなるタイトル争いを演じるのだろうか。

◆新日本プロレス◆
『レスリング薩摩の国』
2021年4月28日
鹿児島・西原商会アリーナ(鹿児島アリーナ)
観衆 1055人
▼『KOPW 2021』争奪戦 暗闇創造黒頭巾マッチ(時間無制限1本勝負)
<保持者>○矢野通(14分58秒 横入り式エビ固め)EVIL●<挑戦者>

文●どら増田
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