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「エキサイティングな見通し」F1第3戦に臨む角田裕毅の“新たなアプローチ”に伯メディアが期待!

THE DIGEST編集部

2021.04.30

初めて走るサーキットにいかに対応するのか。角田の走りに注目が集まっている。(C)Getty Images

 4月30日より開幕するF1第3戦のポルトガル・グランプリ。アップダウンの激しいコースとして名高い「アウトドローモ・インテルナシオナル・ド・アルガルベ」での戦いが間もなく始まる。

 メルセデスのルイス・ハミルトン、レッドブルのマックス・フェルスタッペンが1勝ずつ挙げて臨むイベリア半島でのレースには、多くの興味が秘められているが、ブラジルの専門メディア『autoracing』が「ポルトガルGPに期待するポイント」と題した記事で、今レースの注目点を紹介した。

 同メディアが最初に挙げたのは、会場となるポルティマオの気温。というのも、今季のメルセデスはタイヤを温めるのに時間がかかる傾向があり、イモラでもその弱みを突かれてハミルトンがスタート直後にフェルスタッペンの追い越しを許してしまっている。

 ポルティマオはイモラに比べてはるかに温暖であり、路面温度も高くなると思われるため、うまくいけばメルセデスのタイヤのウォームアップの時間は短く済み、レッドブルのアドバンテージを小さくするとともに、序盤からプレッシャーをかけられるはずだという。
 
 また、メインストレートでのDRSゾーンが昨季より短くなるとともに、ターン4とターン5の間に追加されたことを同メディアは評価し、昨季のエステバン・オコンとセルジオ・ペレスを例に、多くのバトルが期待できると綴った。

 そして注目のドライバーにも言及し、フェラーリのカルロス・サインツ、そしてアルファタウリの角田裕毅に期待を寄せている。前者については、今季より名門チームに加入し、チームメイトのシャルル・ルクレールに6ポイント差と肉迫していることを評価。特に荒れた展開となったイモラでのレースで、安定したドライビングで予選から6つ順位を上げ、ルクレールに次いで6位でフィニッシュしたことを称賛している。

 一方の角田については、「熱意を持ってF1でのキャリアをスタートし、たった2レースで多くのファンの支持を集めた」とポジティブに評し、「アルファタウリのポテンシャルの高さを示すような結果は出していない」としながらも、「車、ドライバーの両方から、今後のエキサイティングな見通しが立てられる」と、明るい展望を示した。

 また、初めてのコースということで、「これまでと異なる状況」(角田)の中で無理な仕掛けを自重するという彼のレースへのアプローチが、いかなる結果を生むか、そしてファンからどう受け止められるかにも、同メディアは注目している。

 バーレーンGPでポジティブなデビュー戦を飾り、イモラでは不安定な気象条件の下、F1では初めてのウェットレースを経験した20歳の日本人のキャリアについても、「コースを走る時間が増えるほど、安定感を増していくだろう」と締めた。

 イモラでの角田といえば、トラックリミットでペナルティーを受けた最初のドライバーとなったが、同メディアは昨季のポルトガルGPで多数のタイムがこのレギュレーションによって抹消されたことを指摘し、とりわけターン1で同様のことが繰り返されるのではないかと懸念している。

構成●THE DIGEST編集部

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