バレーボール

若手主体の日本、フルセットの末に中国を下す! 主役となった西田有志「今日のような試合ではまだ上には…」と課題を漏らす【バレー男子】

THE DIGEST編集部

2021.05.01

若手の中心となりポイントを取った21歳の西田。写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部)

 5月1日、バレーボールの東京五輪テスト大会を兼ねた『日本代表国際親善試合~東京チャレンジ2021~』が有明アリーナで開催された。中国と対戦した男子日本代表は、セットカウント3-2(21-25、25-21、23-25、25-18、15-8)で勝利を飾った。

 髙橋藍、大塚達宣の2人の大学生と21歳の西田有志といった若手主体のスタメンで臨んだ日本。中盤で相手に4連続ポイントを与えた第1セットは、ベテラン福澤達哉を途中交代で入れ流れを引き戻すも、サーブミスに加えアタックを決めきれず。結局、21-25で第1セットを落とした。

 第2セット9-11と2点ビハインドの場面で、日本は高梨健太を投入。シニア初の国際舞台となった24歳が強烈なサーブやバックアタックを決めて4連続ポイントで逆転に成功した日本は、25-21で1セットを取り返した。

 続く第3セットは日本が先に20ポイントを取るも、サーブミスや相手のブロックに阻まれアタックが決まらずに逆転を許す。セットカウント1-2と苦しい展開にとなった第4セット、日本は西田のストレート攻撃で先制すると相手のミスも続き5連続ポイント。このセットは一度も中国にリードを許さず、25-18で最終セットへと望みを繋いだ。

 第5セットは、髙橋や高梨の若手の勢いのあるスパイクと、李博や小野寺を活かした多様な攻撃スタイルで得点を重ねた。最後は西田の強烈なアタックで15-8で中国を振り切った。
 
 試合後のインタビューで西田は、「ワールドカップのメンバーから凄い変わっているんですけど、その中で今日勝てたのは凄く良かったと思いますし、次にしっかり繋がるような試合になった」とコメント。それでも「まだ細かい所の調整や確認をもっと詰めていかないと、今日のような試合ではまだまだ上には行けないのかなと思いました」と課題を口にし、前を見据えた。

 さらに西田は「僕よりも下の年齢で入ってきてくれているメンバーもしっかり自分を前に出せるような雰囲気でやっていきたいと今日はやっていたので、それで髙橋藍選手や大塚達宣選手がしっかり出してくれたので僕は嬉しかった」と国際舞台初出場となった仲間の健闘を称えた。

 日曜日も同様に中国と19時15分から対戦。5月8~9日には群馬・高崎アリーナで紅白戦を行ない、5月28日からイタリアで約1か月間、FIVBネーションズリーグを戦う。

構成●THE DIGEST編集部

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