格闘技・プロレス

「骨を折ったのは感じた」カネロが無敗のサンダースを粉砕した渾身アッパーを回想!「TKOになるのは分かってた」

THE DIGEST編集部

2021.05.09

後手に回ったサンダース(右)を攻め立て、渾身の一撃を見舞ったアルバレス(左)が、激闘を振り返った。(C)Getty Images

 圧巻のKO劇だった。現地時間5月8日、プロボクシングのWBA・WBC・WBO世界スーパーミドル級王座統一戦がテキサスはアーリントンにある「AT&Tスタジアム」で行なわれ、"カネロ"ことWBA&WBC統一王者サウル・アルバレス(メキシコ)が、WBO王者ビリー・ジョー・サンダース(英国)を8回終了TKOで撃破。悲願の3団体統一を果たした。

 立ち上がりに苦手としているサウスポー、それもキャリア無敗のサンダースにやや主導権を握られたカネロだったが、徐々にペースを取り戻していた終盤8回に勝負を決する。ここぞとばかりに猛ラッシュをかけたメキシコの英雄の渾身の右アッパーが相手の右目にクリーンヒット。これが致命傷となってTKO決着を見たのだ。

 キャリア38度目のKOで通算56勝目を飾ったカネロ。その破壊力は凄まじいものだった。試合後に米放送局『FOX Sports』の取材で、主催者となった英プロモート会社『Matchroom』のエディ・ハーンCEOはサンダースの状態を伝えた。

「今は何も見られる状態にないそうだ。サンダースは何も見ることができていないと聞いている。彼のトレーナーであるマーク・ティブスとも話したが、今の彼を外に連れ出すのは危険な状態だと言っていた」

【動画】サンダースが思わずたじろぐカネロの渾身アッパーシーンはこちら
 雌雄を決した一撃に手応えも十分だったようだ。カネロは同メディアの取材で、こう語っている。

「俺はTKOになることを分かっていた。それが真実だよ。当てた瞬間に彼の骨を折ったのは感じていたし、彼がリングに戻ってこれないとも思っていたからね。だからすぐに俺はエディ(トレーナー)に『もう彼は出てこないだろ』と言ったんだよ」

 キャリア無敗の英国戦士に貫録の勝利を収めたカネロ。「俺の計画は4団体統一だ。それがプランだ」と鼻息を荒くするメキシコの英雄は、より一層勢いづきそうだ。

構成●THE DIGEST編集部
NEXT
PAGE
【動画】サンダースが思わずたじろぐカネロの渾身アッパーシーンはこちら